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-2017・18年の取材写真-
★野生のヒグマさんについて
ヒロタケくん
現在、日本には2種類のクマさんがいます。北海道にのみ暮らす「エゾヒグマ」と、本州・四国に暮らす「ツキノワグマ」で、ベア・マウンテンで会えるのは「エゾヒグマ(ヒグマ)」です。
ヒグマさんは森林で暮らし、子どもと母親の親子連れ以外は、基本的に単独で行動します。
食べ物は植物中心の雑食で、季節に応じて森の中のいろいろなものを食べています。草・葉・茎・山菜・果実・木の実など、季節ごとに実るおいしくて栄養のある食べ物を求めて、移動しながら食べています。植物以外にも、昆虫や魚・小動物など、たくさんの種類の食べ物を活用しています。
5月下旬から7月上旬にかけてが年に一度の恋の季節で、この時期だけ、男性と女性がペアになって数日間一緒に過ごします。この時期が終わると、また単独生活に戻って暮らします。
秋になると、冬ごもりに備えて食べ物をたくさん食べ、体に栄養を蓄えます。そして12月初旬頃から、森の斜面の土を掘り、中に笹などを敷いた穴の中で、春まで冬ごもりをします。
冬ごもり中は何も食べず、排せつも一切しません。暖かい穴の中で、じっと春が来るのを待ちます。ほとんどの時間はうとうとしていますが、時々目を覚まして寝床を整えたりします。
妊娠している女性は冬ごもり中に穴の中で出産します。子どもの数は、平均2名です。
春、3月中旬から4月頃に冬ごもりを終え、穴から出てきます。冬の間に穴の中で生まれた子どもも、母親と一緒に出てきます。その後1~2年の間、親子で一緒に過ごして生き方を学んだ後、子どもは独り立ちをして単独生活を始めます。
ヒグマさんは、視力はあまりよくありませんが、動くものには素早く反応します。嗅覚はとても鋭く、匂いにとても敏感です。聴力も非常に優れていて、常に耳を動かして周囲の音に耳を澄ませて警戒しています。
暑さが苦手で、最も快適な気温は4~7度くらいだと言われています。水浴びが好きで、人には寒い時期でも、じゃぶじゃぶ水に入って満喫します。
木登りも得意で、木に登って実などを食べることもあります。特にまだ小さい子どもの場合は、遊びや、驚いて逃げる時などにも、よく木に登ります。
男性・女性ともに3~4歳で性成熟します。寿命は25歳くらいと言われています。
人とヒグマさんの共生は、とにかく出会わないことが基本です。山に入る時はクマ鈴などで音を出すことで、ヒグマさんのほうが気づいて去ってくれます。人間の食べ物は匂いも味も強いので、ヒグマさんが暮らす場所に絶対に残さないことが重要です。味を覚えてしまうと、人の暮らす地域にやって来たくなってしまうからです。人間の側が気を付けることで、これからもヒグマさんたちと共に暮らしてゆくことができます。
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