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第20回保全エンタメおためし教室 (2017.6.28 水曜日 開催しました♪) 

講演:「ブラジルでのアマゾンマナティーの行動研究2〜野生復帰の結果と今後の展望について〜」
講師:菊池夢美さん(京都大学野生動物研究センター)​

現地の皆さんと協力して、マナティーの野生復帰事業をすすめています。

<基本情報>

★場所「貸会議室 内海」(水道橋駅すぐ)の左側ビル(本館)3階の「3階教室」

アクセス http://www.kaigishitsu.co.jp/company/access.html

 

★参加人数 53名


★参加費 1000円(学生500円→今回に限り無料にします)
※講師さんが立場的に講演料を受け取れないため、今回に限り一般500円引き、学生無料に致します。
※会を持続させるために、第18回から、主催者も利益を頂きます(参加費はずっと払います)。一定の割合になるよう計算式を用意し、受け取る上限額も設定しています。
※第13回から、一定額を貯蓄させて頂いております。遠方からの講師さんの交通費や、荒天によるキャンセルなど、様々な損失があり最大7万円くらいを主催者とスタッフで負う場合があり、そうしたことが続くと会が存続できなくなるので、備えさせて頂きます。

 


<タイムスケジュール>

18:30-19:00 セッティング・受付・交流
19:00-19:10   会の意図や注意点の説明、講師紹介など

19:10-20:40 講演(途中、休憩をはさみます←もし講演内容が予告とズレていた場合に修正するため)

20:40-21:00 質疑応答
21:00-21:30 片づけ・交流(こうした場での交流が力となることも多いので、遠慮なく♪)

*あくまで予定です。

*出入り自由です。遅刻する場合も連絡不要です(当日は返信している時間はありませんので)。
*講演の写真撮影・録画・録音は禁止です。写真撮影とネットへのアップは、スライドのタイトルページのみ、OKです。会場での様子は、他の方の顔が写らないようご配慮頂くか、本人の了承を得てください。

 

<講師さんによる自己紹介>

 1981年,東京生まれ.東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程修了,博士号(農学)取得.京都大学野生動物研究センター所属,プロジェクト研究員.

  自称,日本一のマナティー好き.マナティーグッズのコレクターでもある.主にマナティーの行動研究を行っているが,その他にも南極のウェッデルアザラシ,イセエビ,魚の鳴音など,幅広いデータを扱ってきた.2007年よりブラジルの国立アマゾン研究所との共同研究を開始し,動物搭載型の記録装置を用いたアマゾンマナティーの行動把握のための手法開発を行なっている.

 

  2014年からは京都大学と国立アマゾン研究所の共同プロジェクト(SATREPS「“フィールドミュージアム”構想によるアマゾンの生物多様性保全」)が開始し,マナティー研究を担当している.

 マナティーについての研究をFacebookページにて公開中.

「Study of manatees(マナティー研究)」https://www.facebook.com/manatee.mumi/

​※菊池夢美さんが「情熱大陸」で紹介されました!​6月18日)

<予定内容(講師さんより)>

 アマゾン川の固有種である大型水生ほ乳類のアマゾンマナティーは,過去に行われた大規模な乱獲によって個体数が激減してしまいました.現在では,IUCNレッドリストデータで絶滅危急種(VU)に指定されており,各生息国で保護されています.しかし,今でも食肉目的の密漁が行われていて,密漁で怪我をしたマナティーや,特に密猟で母親を失った赤ちゃんがたくさん保護されています.

 こうして保護されたマナティーが,飼育下で健康状態を取り戻してから再びアマゾン川へ戻れるように,ブラジルの国立アマゾン研究所と協力して野生復帰事業を行っています.飼育,半野生,野生の段階を経て放流を行う「ソフトリリーシング」を行うことで,飼育下で育ったマナティーが無事に川へ適応できるようにしています.

 これまでに2回,合計9頭のマナティーをアマゾン川へ放流しました.わたしはバイオロギングという手法を使って,放流後の行動を詳細にしらべています.同時に,アマゾン川の漁師さんによって,1年間の追跡調査が行なわれています.チームには元マナティー猟を行なっていた人も参加していて,豊富な知識は調査に不可欠であると同時に,地域の人たちの保全に対する意識が高められています.今回は,マナティー野生復帰事業でこれまでに得られた成果を紹介し,ソフトリリーシングの有効性,そして今後の課題と展望についておはなしします.

<主催者つまき♪より>

 講師の菊池夢美さんの研究や現地での活動は、本当にマナティーのためになっている、素晴らしい取り組みです♪私もマナティーのファンですので、一人でも多くの方に知って頂き、応援頂ければと思います♪前回のご講演も、内容が専門的であるにも関わらず、非常に楽しく分かりやすく説明して下さったので、参加者さんたちの楽しさと喜びが大きく、続編の希望が出ていました♪

そんな菊池さんが取材を受けた、ナショナルジオグラフィック(web)の記事はこちら♪
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/web/15/120300018/120300002/

※ちなみに翌日の6/29(木)も、マナティー会(マナファンの集い)が開催されました♪マナティーファンたちと、菊池夢美さんも参加されました♪​

<開催報告>

​今回も、ますます分かりやすく、そして楽しく、アマゾナマナティーと私たちのつながりを知ることができました♪質問がたくさん出たことが、皆さんの関心の深まりを表していて、うれしかったです♪現地の研究センター(研究保護活動)への寄付を目的としたミニ物販会を通しても、アマゾナマナティーとのつながりを感じたり、「一緒に幸せになる」ということに参加できたと思います♪講師の菊池夢美さん、お手伝い下さった皆様、ご参加下さった皆様、ありがとうございました!♪

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