開催日：２０１５年１１月１８日（水）１８：３０～２１：３０

場所：貸会議室「内海」（水道橋駅すぐ）２階教室

参加者：５４名

 

講師：古田洋さん（ズーラシア飼育員さん。インドゾウさん担当）

タイトル：「ドイツの動物園を訪ねて～見えてきたドイツのゾウ飼育事情～」

 

★内容（講師さんからの文章です）
　今年の９月にドイツに行き１０カ所のゾウ飼育園館を訪ねました。動物園のゾウ飼育において、ドイツはヨーロッパ屈指の存在で、次々と新施設が建設され、繁殖成績も良好です。そんな国でどのようにゾウが飼育されているか、直接目で見て肌で感じたいと思ったのです。
　ドイツで出会ったゾウたちは、それまでの僕のゾウに対する見方を変えてしまうほど活き活きとしていました。また、今回の旅ではすべての施設でゾウの担当者と会い、彼らのゾウに対する想いを聞くことができました。そのプロ意識もさることながら、背景にある各動物園の使命、そしてドイツ国内はもとよりヨーロッパ全体で取り組むゾウの繁殖プログラムなど驚きと発見に満ちた旅となりました。さてこれからは、自分たちに何ができるか、模索の旅の始まりです。

★講師紹介（ご本人によるものです＾＾）
古田　洋 さん
よこはま動物園ズーラシア勤務の飼育係。インドゾウ、キジ類担当。インドからズーラシアにゾウがやってきた年に入社。以来ゾウの担当を続ける。ズーラシアのゾウのふるさとアッサムに行った時に、ゾウ使いのゾウに対する想いを知り、ゾウを幸せにすることを決意。昨年ウガンダに行ったことをきっかけに海外に足を運ぶようになる。
性格は真面目で熱心だけど天然キャラ（と周りから思われている？？）
↑
まったくその通りです（笑ｂｙつまき♪）

 

＜報告＞

第２回から、つまき♪主催の開催形式となり、場所も水道橋に移りました。また、今後に活かすべくアンケートも開始したところ、うれしい感想や改善アイデアなどを頂き、大いに参考にさせて頂いております。

 

第２回からはゲスト講師さんの講演がメインということで、冒頭に１５分ほど、主催者のつまき♪（アニマル・リンカー）が、「保全エンタメとはなにか？」という話をする形となりました。人気飼育員さんが講師ということで学生さんや園人さんも多く、緊張してしまいましたが、アンケートを拝読しますとご理解下さった方も多く、うれしかったです♪もちろん改善点もご指摘頂きましたので、次回に活かしました。

 

そして古田洋さんの講演ですが、大変に充実かつ感動の内容で、主催者自ら言ってしまいますが、伝説的な講演となりました！

 

 

＜古田さんが訪問したドイツの１０園＞

①ハイデルベルグ動物園 Zoo Heiderberg

②ケルン動物園 Kölner Zoo

③ヴッパタール動物園 Zoo Wuppertal

④ハノーファー動物園 Zoo Hannover

⑤ハーゲンベック動物園Tierpark Hagenbeck

⑥ベルリン動物園 Zoo Berlin

⑦ティアパークベルリン Tierpark Berlin

⑧ミュンスター動物園 Allwetterzoo Müenster

⑨ハレ動物園 Zoo Halle

⑩ライプツィヒ動物園 Zoo Leipzig

 

古田さんはこの１０園すべてで飼育員さんと情報交換をし、ゾウさんの飼育員さんとしての目で観察しておられるので、本当に貴重なお話の連続でした。

また、ドイツの動物園の努力のすごさたるや、ちょっと涙が出てしまうほどでした。

さらに、こうした努力を日本でもできるようにするにはどうしたらいいと思うかという真摯なお話まで聴くことができ、本当に勉強になるだけでなく感動的な講演でした。

全国各地の園などでもぜひ開催して頂きたいほどのオススメの内容です♪

 

講演後の質疑応答タイムにも質問がいくつも出ましたし、終了後の交流もいつまでも終わらないほどでした。

 

講師の古田洋さん、ご参加くださった皆様、ありがとうございました！♪

 

終了後すぐに、「ぜひ続編を！」という声を多く頂いたので、２０１６年３月に続編開催決定となりました♪

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