園館応援の意味と意義
<園館等動物施設の意義と本当の楽しみ方は「幸せ共有体験」をすること>
園館等動物施設(以下、「園館」)はすべて(経営母体や規模に関わらず)、「保全教育施設」です。動物さんを閉じ込めて負担をかけている以上、そうした意義が必要だからです(※人は無意識のうちに動物さんを下にみがちですので、それを止めるべく、「さん」づけをしています)。
そして、保全教育とは、平たく言えば、「これからも、この星で、動物さんと人が幸せに暮らしていけるようにすること」です。それ(共生)を実現するためには、「動物さんと一緒に幸せになるって楽しい」と思う人を増やす必要があります。これが保全教育です。「楽しい」を重視する理由は、人は自分の利益になることなら行動するからで、「楽しい」は利益の第一歩だからです。
園館は、目の前に動物さんたちがいてくれます。「一緒に幸せになる楽しさ」=「幸せ共有体体験」をしやすい状況なのです(いきなり遠くの「アフリカのゾウさんを保護しよう!」と言っても無理な人が多くて当然です)。これまでのように、「辛そうな動物さんたちが目の前にいるのになんとも思わない人を増やすことにもつながってしまっている場所」が、園館の本来の姿ではありません。状況を一歩ずつ改善する、それを応援する、そして1つでも動物さんの幸せが増えたことを喜ぶ・・・これこそが園館の本当の魅力であり存在意義(保全教育)です。
少しでも短い単語のほうが使いやすいので、サイト運営者(つまき♪)は「幸せ共有体体験」を「シェアピ」と名付けています(「シェア・ザ・ハピネス・ウイズ・アニマルズ」の略)。
「寄付」は、最も簡単にシェアピが楽しめる方法のひとつです。園館はどこも野生動物さんに狭い人工空間で暮らしてもらうという尋常でない状況で、大変にお金がかかります。そしてほとんどの園館が資金不足です。
こうした現状では、もちろん、施設の整理統合が皆の利益になります。そして、たたむにしても続けるにしても、活性化をして動物福祉向上と労働環境改善に取り組む必要があります。
また、新型コロナウイルスの流行のような事態が発生した場合に、安心して休園できるためにも、さまざまな角度での支援が日常的かつ永続的に必要です(たたむにしても何年もかかるので)。
園館応援の意義深さをお伝えするために、楽しくない話をせざるを得ませんでしたが、実は、暗いだけではなく大いなる楽しさがあるのです。だからこそ、このサイトを手間暇かけて運営する気持ちになりました。
それは、前述の通り、「動物さんとの幸せ共有体験=シェアピ」の楽しさです。動物さんや、その幸せに直結している飼育員さんや組織を応援して役に立つことは、意義深さを感じますし、素直にうれしく、充実感も大きいです。ぜひ一度、体験してみてください。
ちなみに「友の会」への入会という応援は、直接的な資金支援にならない場合も多いですが、「友の会に入るほど、自分の施設に関心を持ってくれている人がいる」という精神的な応援になっていると思います。
他にも、現場やメールなどで、飼育員さんに情報提供をしたり、ボランティア活動をしたり、自分の会社で出る余材を寄付したり、技術で支援するなどなど、応援方法は無限にあります。
ぜひ、お近くの(またはお好きな)園館に、「なにか必要なものはありますか?」と、声をかけてみてください。そして、応援を楽しんでください。
(つまき♪ シェアピ・クリエイター/園館活性コンサルタント)