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ZOO AQUA STORY☆ by つまき♪
第24回 西海国立公園九十九島動植物園 森きらら 「熱意の渦中
​①アミメキリンさんに関する取り組み♪

 森きらら(長崎県佐世保市)の続編です♪前回とは別の飼育員さんたちを中心に取材しました。半年ぶりの森きららはますます熱く、変化の真っただ中なので、「熱意の渦中」というタイトルにしました♪ベストな体制を模索し続けている姿勢は本当にレアで素晴らしいのですが、その影響で担当動物や班体制が変わったりして、渦中の皆さんは大変だと思います。でも、「動物たちと職員さんと来園者など、みんなのために」という熱い模索だと感じられるので、私はただただ楽しみでうれしくてニヤニヤしてしまいます♪そして、もがくことを決してやめない皆さんの本気さに、尊敬と驚きの想いが募るばかりです♪明るく歯をくいしばりつつ、動物のために意欲と能力を発揮しているお仕事ぶりを、垣間見て頂ければと思います♪また、今回はバックヤードも少しご紹介します♪

​(全7ページ/2018.8.30 up)

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  森きらら在住のアミメキリンさんたち♪いとちゃん(左)と、ハヤトくんです♪

 ハヤトくんは繊細なので、少しずつ来園者に慣れてもらう取り組みを継続しています。いとちゃんの存在と飼育員さんの取り組みにより、だいぶ穏やかに過ごせるようになってきました♪

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​ キリンさん宅の裏には、ごはんの枝葉が用意されています♪業者さんからの搬入もありますが、飼育員さんが自分で切ることもあるので、チェーンソーの資格を取得したそうです♪

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 キリンさんのごはん容器は高い位置にあるので、セッティングするためにハシゴを使う大変さ。

 それでも楽しそうに準備しているのは、林田さんです♪

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 キリンさんの寝室は砂敷き!♪ワラは、キリンさんが足を滑らせた事故の実例があるので、砂がオススメです。

 表面の痕跡から、夜間の過ごし方に異常がなかったかなども確認できます。

​ うんこを採取しているのは、ホルモンチェックをするためです。うんこは貴重な情報源です♪

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​ エコー検査の実施に向けて、まずは同じ形の模型を用意して、キリンさんに慣れてもらいます♪こうした地道な取り組み(ハズバンダリートレーニング)により、健康管理や健康増進を行なっています。

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​ 寝室の暖房です♪夏は、扉を開けることで風を通します。

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​ 飼育員さんが2階に上がれて、キリンさんが顔を出す部分もあるので、首からの採血もここで実施できます。

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 土日祝開催の「キリンのもぐもぐガイド」(11時~11時半)は、「キリンさんに関するお話→ハズバンダリートレーニングの見学→キリンさんに葉っぱをあげる」という内容♪

​ 葉っぱをあげることに関して、「ハヤトくんが人に慣れるための練習でもあります」と、動物本位の意図と説明がされていて、とっても素晴らしいです★

 この意図と説明があることで「集客のために動物を使うイベント」をしているのではないという意識と知識が現場内外に広がります♪

 さらに、来園者にとっては「ハヤトくんのよりよい暮らしのための練習に、参加することで応援した」という深い楽しみの創出にもつながります♪まさに、「動物と一緒に幸せになる楽しさ」という、動物園ならではの体験です♪

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 ハズバンダリートレーニングの見学♪キリンさんの体の各部を飼育員さんが触っても動じないでいられるのは、ハズトレの成果です♪

 健康管理に必要なこととは言え、動物の負担にならないよう「(キリンさんに)楽しみながらやってもらっています」とのこと♪ハズトレの良い点のひとつが、「動物にとって、いい気晴らしや楽しみにもなる」という側面です♪​

​ また、ハヤトくんの繊細さのことを、「びびり」などのマイナスな言葉ではなく、「慎重派なんです」と説明していた点にも愛情を感じました♪

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 キリンさん宅の空きスペースには、動物宅に選択肢を増設するための資材がいっぱい!右下の山は消防ホースで、ハンモックを編んだり、ロープ代わりに使ったりします♪

 写っている方は、取材に同行して下さった副園長さん♪森きららと海きららで飼育員さんをしていた方です。

 飼育員さんも獣医さんも園長さんも社長さんも熱いという、熱意渦巻くハザマでの中間管理職とは、もしかしたら森きららで一番大変な立場かもしれませんが、非常に真摯に取り組んでおられてさすがです♪

​ そして、取材先でちょくちょく動物のほうに吸い寄せられて行ってしまうところが、本当に好きなんだなぁと感じました♪

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 資材をキープすべく名前が貼ってあり、しびれました♪仕事を押し付け合うのではなく、もはや奪い合い♪さすが森きららです♪

​ この資材が現場でどんなふうに活用されるのか、わくわくです♪

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