ZOO AQUA STORY☆ by つまき♪
第10回-2 大阪市天王寺動物園 「本来の生態の魅力と威力」:
ヨウスコウワニさんの冬眠と繁殖♪ ②実際の様子
ヨウスコウワニさん宅の真ん中にある構造物が、冬眠する巣穴です♪11月に冬眠に入るきっかけは、寒暖の差のようで、飼育員さんは気温と水温と湿度の変化を確認しています。
冬眠が始まるとワニさんたちには会えなくなりますが、がっかりすることではありません!日本で唯一、「ヨウスコウワニさんが冬眠できている光景」に出会えていることに、心を震わせてください♪
そして飼育員さんの努力で、ヨウスコウワニさんが生態通りに過ごせてよかったと、「一緒に幸せ」を感じてださい♪
冬眠中のワニさんたちです!♪2室あるのに一緒にいます♪尾も乗せちゃったりして♪
写真では目に瞬幕がかかっていますが、目を開けたままのことも多いそうです。でも反応はしないとのこと。不思議な状態ですね♪
こうした様子は、園のブログでも報告されていますので、ぜひご覧ください♪(ヨウスコウワニさんのページはこちら)
巣穴の中を確認する三宅さん♪取材時(10月)は、まだ本格的な冬眠は始まっておらず、巣穴に入ったり出たりという状況でした。
冬眠から出てくるのは3月前後です。ペアで同時に出てくるのではなく、「1週間前後ずれるけど同じころ」だそうです。
ちなみに2017年の、冬眠から覚めた日にちは、下記です。
・3月10日 ♀
・3月17日 ♂
冬眠が始まると、このような説明が掲示されます♪初めてこれを見た時の、「え?冬眠するワニさんがいるの?!」という衝撃、すごく記憶に残っています♪
そこからヨウスコウワニさんへの関心が強まって、取材までしちゃいました♪それくらい、動物本来の生態の魅力は、威力があります♪
もちろん、人によってツボは違うでしょうから、まずはとにかく「説明」して伝えることが基盤です♪
この説明掲示のように、絵・英語・解説・理由・来園者はどう反応したらよいのか、という要素を含むと、ますます効果が増します♪
3月前後に冬眠から出てきた後、5~6月が交尾シーズンです♪ずっと一緒にいるそうです♪
どうです、この、ラブラブぶり!♪はっきり言って、うらやましいです(笑)。
ヨウスコウワニさんて、こんなにも愛情表現が豊かなのか~!♪と、またまたびっくり&関心が高まりました♪
なんと、このように水面から交互に出る動きをしながら、鳴きかわすそうです!♪超ラブラブ!♪
声帯はないので、腹の底から一気に空気を吐き出し、ボンッ!ボンッ!!と言うそうです♪
そんなお二方をさらに刺激すべく、左隣の室内宅に、別のワニさん(♂)にスタンバイして頂く工夫もしています。
そしてなんと、お互い気に入らないとどちらかは攻撃をされて命の危険もあるそうで、ワニさんの世界は大変です。
こんなにも、ヨウスコウワニさん本来の姿が観察できるとは!5~6月は大阪市天王寺動物園のヨウスコウワニさん宅前で1日過ごしても損はなさそうですが、恋路のジャマをしてもいけませんので、そっと見守りましょう♪
こんなにもラブラブなのですが、交尾には至っておらず・・・ポータブルレントゲンで卵も確認しましたが、それも無かったそうです。
もし卵があった場合は、秋に産んで、約60日で孵化。なんと赤ちゃんは冬前に出てきます。捕食者の動きがにぶい時期を狙っている可能性があるそうですが、それにしても生まれてすぐから大変です。
飼育員さんが用意した、草ゾーン&湿地ゾーン、少し掘った形跡があることも♪こうした行動が繁殖へのスイッチになったりもするので、用意している甲斐はあると思います♪
ちなみに掘る時は、脚を使って掘りますが、時には目を閉じて顔で掘るそうです♪そんな行動も、ぜひ観察してみたいです♪
ヨウスコウワニさん本来の、いろんな様子に出会える楽しさと幸せ、何度も現場で味わいたいものです♪
そんな現場を用意してくださっている飼育員さんの努力も、感謝しつつ、ますますの楽しみにしたいと思います♪
どうですか?ここまで読んで下さった皆さんと、ヨウスコウワニさんの関係性(心のつながり)、少しは太くなったのではないでしょうか?♪
ぜひ、春夏秋冬ちょくちょく現場に足を運んで頂き、もっともっとヨウスコウワニさんとのつながりを太くしてください♪そして、園館と野生でがんばっているヨウスコウワニさんと自分が一緒に幸せになるために、できることから実践してみてください(ネットでヨウスコウワニさんの幸せについてつぶやくだけでも!)♪きっと、ますます幸せを感じられますよ♪
★大阪市天王寺動物園に行こう!♪
私は関東から新幹線や飛行機で、年2~3回行きます♪サポーターズデーなどの各種イベントもふざけていない実のある内容が多く、ものすごい充実度なので、本当はもっと行きたいです♪
東京駅から始発の新幹線に乗ると、開園時間に着けます♪飛行機は関空までのLCCがあるので、数千円で行けて、関空からのアクセスも便利です♪
<アクセス> 地下鉄「動物園前」①番出口より徒歩約5分/JR「新今宮駅」より徒歩約9分など、むっちゃ便利!♪
<開園時間> 9:30~17:00(入園は16:00まで) (5・9月の土・日・祝日は18:00まで開園、入園は17:00まで)
毎休園日は毎週月曜日(休日にあたる場合は翌平日)+年末年始(12/29~1/1)
<園のブログやフェイスブックも超オススメ!> ファンになること間違いなし♪
<執筆後記>
今回は、大好きな大阪市天王寺動物園その3です♪なぜ大好きかと言えば、動物本位で発想・行動している、飼育員さん・獣医さん・広報さん・援人さんたちがいるからです♪そしてそのおかげで、動物たちが少しでも本来の暮らしを送ることができていて、いきいきしているからです★
そうした素敵人類の皆さんの中で、素敵の種類が一人だけ違うのが三宅さんです♪気遣いレベルは皆さんと同じで、いつも感謝感激なのですが、ヤンチャ坊主感と言うか、ガッツがハンパなくてしびれます(笑)。でもそのガッツこそが、今の大阪市天王寺動物園の活気につながったそうです♪園館でがんばってくれている動物たちの幸せ追求のためには、人間側がくじけている場合ではないのです。歯を食いしばってでもガッツを発揮し続けるしかないのが現状ですので、三宅さんのこれまでの踏ん張りは、私の心の支えでもあります♪
そんな三宅さんの努力のおかげで、ヨウスコウワニさんが気になる人類が一人増えました(私)♪もちろん、私だけでなく、たくさんの人が関心を持ったと思います♪これこそが、「保全」であり、園館の任務です★
三宅さんのガッツが、これからどんな動物の状況を変え、来園者を変え、園を変えていくのか・・・楽しみにするだけでなく、自分もガッツでグリグリと状況を拓いていきたいと思います♪そう思わせる人材が天王寺動物園には何人もいて(まだご紹介していない飼育員さんも含め)、関西の皆さんが本当にうらやましいです♪その幸運を無駄にせず、園との育て合いをもっと楽しんで頂きたいです♪その際には、ぜひこのサイトを読み直して頂いて、飼育員さんたちの努力を思い出して頂けたらうれしいです♪