ZOO AQUA STORY☆ by つまき♪
第19回 到津の森公園 「動物の居場所を快適に♪そして引き出される魅力♪」~哺乳類~
⑤ワオキツネザルさんの寝室の工夫:居場所♪
園館動物たちの選択肢を増やすには、自然物と人工物の両方を増設することが有効です♪
例えばワオキツネザルさんの寝室では、枝葉の他に、消防ホースで編んだ居場所を用意♪
隙間に食べ物も設置できるので、フィーダーとしても活躍してくれます。
到津の森公園では、消防ホースの半数以上は購入したものです。丈夫さが利点ですが、水滴や湿気でカビも生えます。
適材という点では、ワオキツネザルさんは剛腕ではないので、丈夫さ以外の利点のある他の素材を考えているところです。
この、縦にぶら下げられた板はどう使うのでしょう・・・ワオキツネザルさんは、しがみついたり、上に乗ったりして活用しているそうです♪
この袋は、ちょっとした変化をつけるために設置しました♪
穴が開けられているので、そこにワオキツネザルさんが手を入れて「何かあるかな~」と、探るかもしれません♪
さらに増設すべく、材料を持って奥へ・・・行くだけでも大変です。
しかしながら、こうした居場所を増設することで、活動時間が少し増えたそうですので、甲斐があります♪
掴まったりできる場所がまた増えましたよ♪
時には写真のように、飼育員さん2人がかりで設置します。
この複雑な状況の中で大人2人が動くのは容易ではありませんが、やっぱり楽しそうでした♪
そしてそれを撮影する私も、立つ場所を確保するだけでも大変ですし飼育員さんの動きは速いし枝葉にピントが合うしで、一苦労でしたが楽しかったです♪
「撮影するのが大変なほど選択肢がたくさんある寝室」だなんて、本当に素敵です♪
ヒザをついて・・・飼育員さんは本当に、腰やヒザなどを酷使する仕事だと思います。
こうした道具の数々は、週に1~2回、しっかりと洗浄します。数が多いだけに、取り外すだけでも一苦労だと思います。
ちなみに基本的な掃除は毎日行っています。
飼育員さんが設置したものを、ワオキツネザルさんが完全にスルーしたことはないそうです。
慣れるまでに時間がかかったものもありますが、必ず使ってくれるとのこと。
事故もこれまで起きていません。飼育員さんが、最も想定力を駆使する部分です。「もしこんなふうに使ったらどうなるか」「首が絡まったり、指を挟んだりしないか」などと、あらゆる事故の可能性を想定できる能力も、飼育員さんには必要です。
そして観察力も超必須!もちろんこの現場でも、新しいものを設置した時には十分な観察を行い、事故がおこらないようにしながら実施しています。
消防ホースで作った居場所に乗っているワオキツネザルさん♪
常に自分たちに対して絶大なる関心と愛情と行動力を発揮してくれる飼育員さんたちに恵まれていて、本当によかったです♪
園のホームページのワオキツネザルさん紹介ページでは、全員の紹介やこれまでの環境づくりの取り組みなどが読めますので(ブログのリンク一覧があります)、ぜひご覧ください♪