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ZOO AQUA STORY☆ by つまき♪
第19回 到津の森公園 「動物の居場所を快適に♪そして引き出される魅力♪」~哺乳類~
④ワオキツネザルさんの寝室の工夫:フィーダー

 ワオキツネザルさんの寝室の様子です。
 正面にたくさん設置されているカゴなどが、「フィーダー」です。

 食べ物が入っているのですが、少しだけ取り出しにくくしてあります。

 その目的は、その動物本来の行動を引き出したり、頭や体を使う機会を増やしたり、食事の時間を長くすることです。

 多くの動物が、食べ物を得るのに時間と労力をかける生態です。しかし園館ですとそうした状況がなく、能力が発揮できませんしヒマになってしまうのです。それを少しでも解消するのがフィーダーです。

​​ フェンスに設置してあるフィーダーなどは、100円ショップのカゴや、園内で使用しなくなったプランター、廃材など、身近にあるもので、飼育員さんたちが手作りしています♪

 ワオキツネザルさんたちは、格子の向こうから手を出して、フィーダーの中の食べ物を取ります。

 簡単すぎず難しすぎないように考えて、カゴに穴を開けるなどしてフィーダーにしています。

 簡単に取れないことで、チャレンジするわくわく感や、取れた時の達成感があります♪

 なんせここ(寝室)で16時間を過ごすのですから、こうした楽しみがあることも重要です。

 フィーダーの中にも枝葉を入れて、複雑な構造にする工夫もしています。

​ ワオキツネザルさんは手先があまり器用ではないので、なかなか取れなくて何度もチャレンジしていました♪

 サツマイモをゲットしましたよ♪

 私を警戒しているのですが、それでもフィーダーのところに来てしまうくらい、このフィーダーは人気でした♪

 フィーダーが難しすぎると却って動物のストレスになるので要注意ではありますが、その見極め自体も楽しそうです♪

 いろいろなフィーダーを試しています♪ちなみにこちらは、池や水飲み場などを作成する部材で、まずはなんとなく食べ物を隠す用途で置き、ワオキツネザルさんたちの反応をみているそうです♪

 このように、「とにかくやってみる」ことも大事とのこと♪

 そうしてフィーダーも増えるので、「フィーダーの設置」「フィーダーの中に食べ物を入れる」「フィーダーの洗浄」などの仕事は増えますが、飼育員さんたちも楽しんでいます♪

 板の隙間にワオキツネザルさんの手が見えています♪

​ ワオキツネザルさんからは見えない食べ物を探って取るフィーダーです。

 右の、植物をプランターごと設置するフィーダーは、大人気で30分で完食♪

​ 下部を目の細かい網で防御して、養生しながら活用しています。

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