ZOO AQUA STORY☆ by つまき♪
第23回 西海国立公園九十九島水族館 海きらら 「飼育員さんの声」
~仕事について・取り組んでいること・これからしたいこと・学生さんへのメッセージ~
②イルカ班その2♪
私が考える「動物と一緒に幸せになるための園館活性法」は、「動物福祉向上の取り組みと、その説明」です♪
ということでこのページでは、その視点でイルカ班の取り組みをご紹介します♪
まずは、イルカさんたちが見るためのテレビ!♪来館者がぶつからないように工夫した上で、イルカさん優先で設置しています♪
毎日16時半頃~日没まで設置。イルカさんたち、実際に見ているんですよ♪
そして、「説明」もばっちりです!♪イルカさんが見ているのと同じ画面を来館者も見られるようにしていて、「来館者が気になること」への想像力が発揮されています♪
さらに意図も掲示物で説明♪妊娠中のナミさんとニーハさんが子育てについて知ることができるように、イルカさん親子の映像を流しています。
これは、イルカさんたちの様子を確認するためのカメラです♪こうした行動確認も大事ですし、来館者がぶつかってもケガをしないような対策も丁寧にされています。
これは、イルカさんのプールに飼育員さんたちが手作りで設置したものです。赤ちゃんが生まれたあと、挟まったりぶつかったりしそうな場所をカバーしています。
自分たちで図面まで書いて用意したことなど、詳しくブログでも説明されています♪事情や顛末が分かると、より興味も高まります。
飼育員さんは、事故の想定ができることと、いろいろ自作できることも、求められます。
イルカさんたちの妊娠やその間の健康管理について、詳しく説明が掲示されています♪館のブログでも、詳しく説明しています。
事情や状況が分かると、楽しかったり安心できます♪さらに飼育員さんたちによるケアのこまやかさを知ることで、「イルカさんたちがこんなにケアしてもらえていて、よかった♪」と、うれしい気持ちになります♪
このように、飼育員さんの努力で動物の幸せ度がアップし、そのことを来館者やブログを見た人がうれしく思う経験が、「保全教育(動物と一緒に幸せになる楽しさを知ること)」であると、私は考えています★
(※写真の掲示物は、壁の補修の関係で現在撤去中。近日中に内容をより出産に関わる内容に変更して、同様の大きさの看板を設置する予定だそうです♪掲示物は様々な理由で更新があるので、「出会った時に熟読」をオススメします♪)
「説明」の重要ポイントとして、「手書き」「速報性」「身近さ」があります。どれも人の興味を高める要素です。
「今日の」は速報性だけでなく時間的な身近さも感じられます。「体温」という切り口は、専門知識がなくても判断できて楽しめる情報なので、ぐっと親近感がわきます。
さらにこの掲示物では、イルカさんたちの食事の工夫が説明してあり、まさに「動物福祉向上の取り組みと、その説明」です♪
用意されているお魚さんが7種類というのは多いですので、「さすが海きららだなぁ♪」と評価も高まります♪
写真は、イルカさんたちのプールの隣にある大水槽です。イルカ班の佐藤さんとの笑い話の中で、
つまき♪「イルカさんのプールの改修中、イルカさんたちがこの大水槽で過ごせれば、一番近くていいのにね(笑)」
佐藤さん「そうなのですが、やはり魚を大量に食べてしまうことを考えると・・魚類班の人たちの本気度があまりにすごくて、とても言えません(笑)」
というやりとりがあり、スタッフさん同士のリスペクトのすごさに、海きららはやはりすごいなぁと感じました♪
さらに、この「他班の水槽も使いたい話」はクラゲ班からも出てきて、担当動物への熱い想いを垣間見ました♪その話は後半で登場します。
イルカさんと並んで「オモチャ」の掲示物があるところが、さすが海きららです!♪
オモチャは、限られた空間での毎日における大事な楽しみです。頭も体も使いますし心も動きます。でも、用意する側としては、「楽しんでもらえる」「ものすごく丈夫」「事故が起きない」「常に新作が必要」など、大変な要素もいっぱいです。
だからこそ、「動物福祉向上の取り組み」の実践度合いの、大きな判断基準のひとつになります。海きららのイルカさんたちのオモチャのすごさは日本一です♪
※現在は妊娠中ということで体が重いらしく、オモチャで遊ぶことが減っているので、少なめです。