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ZOO AQUA STORY☆ by つまき♪
第23回 西海国立公園九十九島水族館 海きらら 「飼育員さんの声
~仕事について・取り組んでいること・これからしたいこと・学生さんへのメッセージ~
​⑥クラゲ班その2♪
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 引き続き、クラゲ班リーダー秋山さんのお話です。最近研究していることは、

・クシクラゲさんの繁殖に挑戦

・今までうまくいかなかった繁殖に再トライ

など、4名のメンバーが各自研究を行い、発表もします。

​ 研究のための時間は、仕事を重ねることで速くできるようになったり、皆で力を合わせて取り組むことで、作っています。

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​ 飼育員さんの似顔絵と手書き文字で引力倍増の掲示物♪少しの余白にも書き込む熱意が伝わってきて、関心が高まります♪

​ ちなみに「あっきー」は秋山さんです♪

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​ 「クラゲNEWS」も、大きくて手書きなので注目しやすいです♪

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 出ましたアルテミアさん!クラゲさんのごはんになる、極小の甲殻類です。

 超微小サイズなのに、クラゲさんの口に入るまでの準備が何段階もあり、取材のたびにたまげます(その様子はこちら)。

​ そうした飼育員さんたちの奮闘も、水族館のコンテンツのひとつです♪

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 カブトヘンゲクラゲさんの掲示物の最後の2行「泳いでいるところを見ることができたらラッキーぐらいの気持ちで観察してみて下さい♫」が重要かつ素晴らしいです♪

 この説明により、来館者は「泳いでいないのが普通なんだ」と認識するので、沈んでいるクラゲさんを心配する必要がなくなりますし、泳いでいた場合にテンションがさらに上がります。

​ 実際、かなりの来館者が、きちんとこの説明を読んでから水槽をのぞき込んで、「どっちかな~」とわくわく楽しんでいました♪

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 こちらが「沈んでいるのが普通」の、カブトヘンゲクラゲさんです♪なんという美しさ!底に写る姿が青紫色になるのも不思議です。

 実は、このように成長したクラゲさんに会えることは、当然ではないのです。

 飼育員さんが、小さい頃から手塩にかけて育て、お嫁に出す気持ちで表の水槽に移しています。成長の早いミズクラゲさんでも、大人サイズになるのに半年かかります。

 「このサイズが当然」なのではなく、こうなるまでに裏側で飼育員さんたちの奮闘があったことを、時々思い出してください。

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 海きららには、「クラゲシンフォニードーム」という、プラネタリウムのような施設があります。

 この内側の壁を活用して、クラゲさんのことを伝えるイベントを夏休みに6回開催♪わくわくする空間ですし、座って鑑賞できるのもいいですね。

 常に様々なことに取り組んでいるクラゲ班の皆さん。秋山さんのお話にも先を考えたプランが次々出てきて、夢が膨らみますし、秋山さんご本人が楽しそうです♪

​ このように、海きららでは静かに熱い飼育員さんたちが楽しく奮闘しておられますので、ぜひ一度現場を体感してみて下さいませ♪

<海きららに行こう!>

​私はついに、半年に一度のペースで行っています♪関東からでも、「羽田空港→長崎空港→バスで佐世保駅→バスかタクシーで海きらら」と、案外簡単に行けます♪海きららだけでも一日楽しめますし、他にもすぐ近くに森きらら(激熱な動物園)もありますし、遊覧船などもあります♪この一帯だけを目的にした旅、十分どころか超オススメです♪近くのホテルも素敵ですし、駅周辺に各種あるホテルも便利です。

 

​★営業時間 〈年中無休〉

3月〜10月 9:00〜18:00(最終入館17:30) 11月〜2月 9:00〜17:00(最終入館16:30)

料金や駐車場などの詳細は、海きららのサイトでご確認ください

★交通アクセス→詳細は海きららのサイトでご確認ください

​★イベントのページはこちら

<執筆後記>

​ 今回は、たまたまではあるのですが、これまでにお話を伺ったことのなかった飼育員さんたちにもお話が伺えました♪そして全員ぬかりなく熱い!♪皆さん、お人柄としては静かでおとなしい感じの方が多いのですが、担当動物のことを語る熱さはハンパないです♪また、私の取材はお話を伺うのと同じくらい提案をさせて頂くことも多く、今回は特に海藻さんの百武さんとサンゴさんの出耒さんとそういう話もさせて頂きました♪お二人とも中堅と言いますかもはやベテランの域の飼育員さんですのに、ものすごくピュアに提案を聞いて下さり喜んで下さる様子に、本当に動物が好きで、そのためにできることはしたいと考えておられるのだなぁと、感動しました♪動物も人も幸せにするべく奮闘している飼育員さんは、「もっとできるはず」と自分を責めるまじめさと、動物に関われるうれしさ・楽しさの、両方を強く感じます。海きららはそういう飼育員さんばかりなので、安心して取材ができます。そんな飼育員さんたちにお話を伺うことで、自分にできることを考えるきっかけも多大に頂いております。そしてなにより、現場の皆さんに直接お話を伺うことは最高に楽しいです!♪取材という形ではありますが、非常に贅沢な経験をさせて頂いております♪本当にありがとうございます♪そんな現場の楽しさ・真剣さが少しでも伝わりましたら幸甚です♪

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