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ZOO AQUA STORY☆ by つまき♪
第12回 熊本市動植物園 「震災1年後の様子」④現在の動物たち2

 まだ開園できていない場所で暮らしている動物たちの様子です。

​ ホッキョクグマさん(マルルさん)は、きれいな水を満喫できていましたよ♪​

 カバさんのプールは、ホースで地下水を引っ張ってきているため、水を溜めるのに3時間もかかるそうです。幸い、排水機能は壊れていないそうです。

 動物宅の中には、排水ができないために使えない水場もあるそうで、一刻も早く修理できるといいですね。

​ カバさんたち(ソラさんとモモコさん)は、水に入ったり陸を歩いたりして過ごしていました。

​ 実は、アナグマさんたちも登場しています。松本さんが担当ということで、さすが、小屋や食事置場の屋根など、選択肢が多めです♪

​ 土掘りボックスも設置されていました♪ちなみに親子(母親と娘)のアナグマさんだそうです。

​ カピバラさんのお宅にもヒビが入っているそうですが、プールは地下水を流水状態で活用していて、ぬるくなったりはしない感じでしたよ♪

​ フンボルトペンギンさん宅もいまだ写真のような状態ですが、プールに入ったり、伏せたU字ブロックの陰で休んだりして過ごしていました♪

 オタリアさん宅は、裏にタンクとポンプがあり、地下水を豊富に活用できています♪

 飼育員さんが投げたお魚さんに向かって泳ぐ姿も気持ちよさそうです。

​ (大きな鳥さんもお魚さんを狙っているところです。溺れているのではありません。)

​ ミクくんです。かっこいいですね♪

​ 飼育員さんにタッチ♪

 動物資料館では、現在会えない動物たちの映像を放映しています♪冷房もきいていますので、休憩がてらご覧ください。

 また、園のブログでも、さまざまな情報がアップされています♪

​ ぜひ、会えない動物たちのがんばりにも心を寄せて、まだまだ熊本市動植物園を応援して頂けたらと思います。

★熊本市動植物園へ行こう!★

2017年8月現在、部分開園中です(土日祝のみ)。

<アクセス>

・バス

①交通センター→「動植物園」下車、徒歩数分

(現在、正門は閉鎖中。正門に向かって左方向に園沿いに歩くと、南門があります。)

②交通センター/上熊本駅→「動植物園西口」下車、西門へ徒歩1分

(ゾウさんなどに近いのは西門ではなく南門です。)

・市電「健軍行」乗車→「動植物園入口」下車、徒歩10分

詳しくは園のHPで確認してください

・熊本空港からリムジンバス→「熊本県庁前」下車→タクシーで動植物園・・・という行き方をしたことがありますが、ラクでしたよ。(リムジンバスの、ひとつ手前の降り場「自衛隊前」からも同様の距離ですが、降りた後でタクシーに出会える確率は、県庁前のほうが高いように思います。)

<開園時間>

土日祝日の9~17時(入園は16時半まで)

詳しくは園のHPで確認してください

<園のブログ>

​・会えない場所にいる動物たちの情報もアップされます

<執筆後記>

 今回は、どうお伝えしたらよいのか、考えを重ねる必要のある回でした。運営の今後について、終了も含めて検討する必要があるのは、日本中のどの園館も同じです。熊本市動植物園は、震災によってそのことと向き合う必要性が早まった例だと思います。多くの命が苦労している施設であるにも関わらず、復旧が遅れていることにも、大変に考えさせられました。

 そもそも、園館は今後、保全施設化の方向性しかないのが現状です。そのためには、最低でも現在の3倍以上の人員と予算を用意する必要があります。園館とは本来、それだけ高度に専門的な施設なのです。それだけの本気度が熊本市にあるかどうかが、この震災でますます問われているのです。

 なにより、世界基準を目指すにしてもたたむにしても、まずは現状を立て直すことが必須です。これ以上動物たちや飼育員さんたちの苦労を長引かせることは、誰にとっても損失でしかないと、現場で強く感じました。なにはともあれ園内の復旧が、最優先課題です。

 そして、たとえ、園を今後もレクリエーション施設のままで行くにしても、命ある動物たちががんばってくれている施設の復旧に力を入れてこそ、熊本市に対する国内外の評価も高まり、ひいては市民の皆さんの心の力にもなります。

 さらには、家族動物と人間の心のつながりが非常に太くなり、人間側のケアとして重視される現在、園館動物も同様に重要な存在となっています。「園館動物は後回し」ではなく、「園館動物も助ける」、「それが復旧・復興に大きく有効である」という発想と姿勢を行政のトップ陣が持つことを、大いに支持したいと思います。

 そうした流れにするためにも、まだまだ多くの皆さんの応援・激励・支援が必要です。熊本市動植物園でがんばってくれている動物たちにとって、震災はまったく終わっていません。

 最後に、今回の取材に関しても多大なるご助力を賜った、元飼育員さんの大川さんに感謝申し上げます。熊本市動植物園の飼育員さんたちや広報担当の方も、笑顔でご対応くださり、本当にうれしかったです。ありがとうございます。この記事が、少しでも皆さんの応援になれましたら、幸いです。

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