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ZOO AQUA STORY☆ by つまき♪
第25回 西海国立公園九十九島動植物園 森きらら 「園館での自然療法活用を考える
​⑦対州馬さん♪
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​ 日本在来の対州馬さんです。写真は高広くんです。ちなみにケア中ということでつないだ状態でいます(自然療法のためにつないだわけではありません)。

​ 高広くんは繊細で新しいものが苦手とのことで、フラワーエッセンスやハーブなどを試すことに。

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​ 高広くんはカモミールの精油に興味を示しました。

 森きららでは、高広くん・豊姫さん・姫花さんの3名の対州馬さんが暮らしています。

 それぞれの対州馬さんが、選ぶハーブなどが違い、体質やその時の気分・体調などが当然ながら皆違うということが如実に表れました。

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 高広くん、カモミールのハーブをかぐだけでなく、食べました。​これも、食べるものと食べないものがあり、なんでも食べているわけではありません。

 ちなみにカモミールを試した理由は・・・高広くんが非常に繊細であるということと、馬さんは疝痛が多いということからです。

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 馬さんもマッサージが大好きですので、力加減やスピードを飼育員さんに実感してもらいつつ、加藤志乃さんが教えてくださいました。

 マッサージは血流促進や筋肉痛緩和などの身体面への効果から、触れ合うことによる精神面への働きかけ、さらには病気の早期発見などさまざまな効果があるそうです。

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 そして早速、高広くんに実践。飼育員さんの笑顔がいいですね。こうした明るい雰囲気も動物さんは如実に察知しますので、とっても大事です。

 高広くんは新しいものが苦手なので、「なんだろう?」といった段階の様子ですね。

​ 馬さんのマッサージに関しては、書籍や動画や講習会などが複数ありますので、勉強と練習を重ねて、それぞれの馬さんの心身にとって気持ちよいものを練り上げていくことをオススメします。

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 豊姫さんです。園内に生えていたローズマリーに興味津々のご様子です。

​ 豊姫さんは自由に行動できる状態で、飼育員さんと副園長さんという、好きな人たちが側にいる状況でもあります。

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 そのローズマリーを食べようとしているところです。園内にたくさんあるので、普段から香りになじみがあったのかもしれません(くれぐれもマネは厳禁ですよ!)。​

 豊姫さんにローズマリーを選んだ理由は・・・循環器系や脳の強壮、筋肉・関節痛の緩和などに有効なハーブのため、シニアのトラブル緩和に役立つハーブだからとのこと。ただし、持病がある際に注意点の多いハーブでもあるそうですので、要注意です。

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 こちらの飼育員さんにも、マッサージの力加減やスピードをアドバイス。

​ 早く軽くさするとテンションが上がり、ゆっくり強めに押すと落ち着くそうです。

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​ さっそく豊姫さんで実践。どうでしょうか?少し警戒しつつ確認している感じでしょうか?

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 楽しくいろいろ試したり話し合ったりしているうちに、なにやら4名で女子会をしているような雰囲気になってきましたよ。

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​ 次は何が出てくるのかしら?と、豊姫さんも楽しんで下さっているようです。

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​ こんなふうに何かに強く関心を寄せるという時間があることも、心身の健康度アップに効果がありそうです。

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​ カモミールの精油は、ローマンカモミールもジャーマンカモミールも、反応がイマイチでした。

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 カモミールの精油はこの時は好みませんでしたが、ハーブは、ジャーマンもローマンも食べました。

 ジャーマンでフレーメンが出たので、ジャーマンの方が好きじゃないかなぁ?とのことでした。

 このように細かい違いが生じるので、専門家と協働して多彩な選択肢を提示することが有効です。自然療法の幅と奥行きの深さも感じます。

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 ローマンカモミールのハーブは食べましたが、ハーブも、口に入れてみたけど食べずに出したものもあります。

​ 好奇心の部分と、自主選択の能力の、双方を発揮しているのかもしれません。

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 興味はあったけど、好きじゃない香りもありました。

​ 豊姫さんの場合、ヒバとショウガに対しては「何これ?いらない・・・」という反応でした。

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 ショウガの精油をかいだ時は去っていき、草を食べてお口直しまでしていました。

 もちろん、無理にかぐようにしたわけではありません。豊姫さんが自分で関心を持ってかいでみたのですが、近くでかぐと想像以上に不要だったようです。

​ こうしたことから、動物さんごとの体質やその時の気分や体調があり、それに合わせて反応も変化していることを具体的に目の当たりにすることができました。

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 最後は豊姫さんが好きなカモミールで、ポジティブに終了しました。

 日本で一番お金をかけてケアしている動物さんは競走馬さんです。例えば、マッサージ、ハーブ、精油、ハイドロセラピー、レイキ、アニマルコミュニケーションなどなど。ドーピングになるとして禁止されているハーブもあるほど、ハーブの活用は広まっています。
 こうした最新のケア各種を積極的に試している場でもあるので、今後ますます、園館動物さんたちの参考になっていくと考えています。 

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