ZOO AQUA STORY☆ by つまき♪
第8回-4 盛岡市動物公園 「動物園のポテンシャル」:日本の動物♪
盛岡市動物公園は、日本の動物に力を入れているのも、特大のポテンシャルです♪
園館(動物施設)の魅力は、動物の種類や数ではありません。「組織と現場の努力によって動物たちがイキイキ暮らせるようになり、その様子から多くの学びを楽しめること」です♪
しかしながらもし動物の種類にこだわるとすれば、当然、まずは自分の国と地域の動物です♪同じ土地で一緒に幸せに生きていく方法を、まっさきに考えるべき相手だからです♪日本の動物に力を入れていることは、園の存在意義にもつながります♪
写真は、ツキノワグマさん宅♪草と水場がいい感じです♪
ツキノワグマさんのこんな姿を目撃できるのも、動物園ならでは♪
日本の動物が動物園にいると、「その辺にいるのに」と言う人がいますが、本当に出会ったことがあるのでしょうか?その動物について詳しいのでしょうか?
「その辺にいる」のと、「その動物のことをよく知る」ことは、まったく別の話です。
ツキノワグマさんの、後ろ足だけが草から出ていますよ!♪山でもこんなふうに、のびやかに過ごす時間もあることでしょう♪
クマさんたちが街に出てこないで、山でちゃんと暮らせるほうが、人にも利益があります。
そうした状況にする方法を考えるためにも、クマさんについて詳しくなることが得策です♪まずは動物園でクマさんの魅力を知るだけでも違います♪
動物園にできることは、たくさんあるのです♪
例えば盛岡市動物公園は・・・東北地方は春の山菜シーズンや秋のキノコの時期に山に入る人も多く、ツキノワグマさんと人との遭遇も多いため、発信器を使ったクマさんの調査方法を実際に体験しながらクマさんの現状と人との関わりを伝えるプログラムも行っています★こんな濃厚なプログラムまで体験できるとは、重ね重ね、盛岡市民の皆さんがうらやましいです!♪
ニホンカモシカさんのお宅も、草と木陰が素敵です♪山での実際の暮らしを、少し垣間見ることができる環境です♪
また、海外からの観光客が増えているという意味でも、日本の動物は有力です♪シンガポール動物園では、日本のタヌキさんがスターの一員なんですよ♪
ニホンジカさんのお宅も、必見です♪動物園で暮らしてくれている動物たちと「一緒に幸せになること(保全)の楽しさを体験する」には・・・
①その動物の生態と個性が必要とする選択肢を、飼育員さんが増設し続ける
②動物たちが、増えた選択肢を満喫している様子に共感して、幸せな気分になる
③努力してくれた飼育員さんの仕事ぶりに、幸せな気分になる
・・・という3ステップがあります。
このニホンジカさん宅には、土の地面や木陰などのほか、風雨や日差しを避けられる小屋、仲間、清潔な飲み水などの選択肢もあります♪
選択肢が多いほど、本来の行動や魅力が表出するので、来園者の学びと喜びにつながるのです♪
ニホンリスさんのお宅には、杉の木が用意されています♪木の皮を、巣の材料に活用する生態を再現するための、選択肢です♪
実際に剥いでいますね!山でこんなふうにして、暮らしているんですね♪
木の皮が巣箱に詰めてある様子です♪暖かさや柔らかさ、香りも増しそうですね♪
キュウシュウノウサギさん宅の、自然物を活用した隠れ場所も素敵です♪野ウサギさんは隠れられると安心して過ごせますので♪
もし園館で動物が隠れていてまったく見えなかった場合は、「安心して隠れられる場所が用意されていてよかった」と、評価してください♪そして、「隠れたい生態なんだなぁ」と知ることに活用してください♪
写真のように「探せば見つかる」場合は、「探す楽しみがある、これまたハイレベルな動物宅」です♪
イノシシさん宅も広めですね♪「広さ」という選択肢は、根本的かつ大々的に必要なものです。動物たちは毎日かなり移動してごはんを探したりする生態も多いのです。
また、広さがありますと、他のイノシシさんと揉めたときに、離れることもできます。
広さは、他の選択肢を増設する場所が豊富にあるということでもあります♪
私が大好きなアナグマさんもいますよ!♪アナグマさん宅は選択肢が少なめですので、増設に向けて、園外からも熱い応援をよろしくお願いいたします♪
そうして選択肢を増やすことを皆さんで楽しむのも、動物園ならではの、充実の経験と学びになります♪
(※写真の子どもは、もうだいぶ大きくなっていると思います)
盛岡市動物公園は、イヌワシさんの保護に取り組んでいます♪絶滅が心配される動物ですので、いろんな立場の人が本気になる必要があります。
苦境にある動物たちに対して、見て見ぬふりをするのではなく、何かひとつでも行動に移すと、幸福感や充足感といった形で自分に返ってくるので、オススメです♪
動物園は、そうした行動を皆さんと一緒にすることが、得意分野であり重要任務です♪
そして、盛岡市動物公園は、その任務において大活躍をするポテンシャルがあります♪その潜在能力が顕在化するためには、市民の皆さんと力を合わせることが必要です♪ぜひ、盛岡市動物公園とともに前進していくことを、楽しんでください♪
★盛岡市動物公園に行こう!♪
遠方からでも新幹線などでぜひ♪冬季休園中には、臨時開園のお楽しみも♪
<アクセス> 盛岡駅からバス(約30分)もありますが、本数が少ないので、タクシーもオススメです♪
<開園時間> 9:30~16:30
毎休園日は毎週水曜日(休日にあたる場合は翌平日)+冬季休園(11/30~3/14)※臨時開園あり
※詳しくは園のサイトで確認してください♪(臨時開園の情報は、時期になったらトップページに出ます)
<園のツイッターやフェイスブックも要チェック!>
<執筆後記>
今回、密着取材をさせてもらった荒井さん。だいぶ年下ですが、つい最近まで「荒井さん」と呼んでいたのは、彼の気迫にはそれが似合っているから♪でも荒井さんも大変な気遣いの人なので、余計な気を遣わないでいいように、今では「荒井くん」と呼んでいます♪荒井くんを取材した日は雨でした。でも、荒井くんの気合いの入った仕事ぶりを見ていると、雨なんか降っていないんじゃないかと、錯覚するほどでした。若くしてこの気合い♪本人も周囲も大変だと思います(笑)。でも、荒井くんは飛ばされたり攻撃されたりしていません。これはすごい、と感服しました。さらに、記事でご紹介したような数々の魅力♪日本中、「もはやこれまで」な園館(動物施設)が圧倒的に多い中、盛岡市動物公園はすごい園になる可能性があると感じます♪そして恐らく今、どちらに向かうのかの分かれ道に立っているのだと思います。分かれ道に立てるだけ、すごいことです。これからどちらに進むのか、その命運を握っているのは園内外の皆さんです♪ものすんごぉくおもしろい局面を楽しめる幸運に恵まれているとも言えます♪私も、本気で楽しみにしています♪最後まで偉そうで、本当に申し訳ございません(笑)。何卒ご容赦を♪