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ZOO AQUA STORY☆ by つまき♪
第5回-5 大牟田市動物園 「動物福祉向上の取り組みとその説明力」:説明力と学びの姿勢♪

 動物目線での発信も有効です♪動物の気持ちになる体験につながるからです♪

 デザインもシンプルで素敵だし、メッセージも直球で分かりやすいし、イラストも魅力的で感服します♪

 手作り感にも、すごくあたたかみを感じます♪

 動物宅に動物がいないとき、「人の視線から逃れられて、どこかで休めていてよかった♪」と、思える来園者はまだ少ないでしょう。

 むしろ、「いない」「見えない」と文句を言い、動物にさらなる負担を強いることをなんとも思わない人のほうが多いでしょう。

 でも、こうした掲示物ひとつで、「おやすみ中か~」と、理解する人が増えるはずです♪愛とやさしさを感じるデザインも素敵ですし、「おやすみ中」という言葉選びが効果的♪

 「おやすみ中」って言われたら、それをジャマする気になる人、少ないのでは?

 レッサーパンダさん宅は、掲示物がたくさん用意されています♪海外の動物園を彷彿とさせます♪

 その動物の生態・魅力・園在住の方の個性・野生のピンチ・人間にできること・・・説明したいことは果てしなくあるはずです。そのために、多くの動物たちに、施設での一生を送ってもらっているのですから。

 もし掲示物を作るのが不得手なら、得意な人やボランティアさんに頼めばいいのです♪でも、「ホワイトボードに走り書き」とかでも、「伝えたい」想いと内容は伝わりますよ♪

​ レッサーパンダさんのピンチ説明♪説明するためには、まず勉強せねばです。そして学んだことを簡潔に伝える力も磨かれます♪

 そういう面でも、掲示物は有効なのです♪

 レッサーパンダさんの体重の体験!確かに、軽いんだか重いんだか、ちょっとわからない体ですので、知りたいです♪

 しかも、「今日の体重と同じ重さ」ということは、毎日ちゃんと体重測定(健康管理の基盤)をしているのかな?と、うれしくなります♪

 レッサーパンダさんの部屋前にはベンチが♪海外の園館ではよく見かける工夫です♪ここに座ってじっと観察したら、それだけ発見があって興味がわくので、重要アイテムです♪

 そしてちなみに内外行き来自由にしてあるのが、右奥に差し込んでいる日光で確認できます♪

 これはなんの説明でしょう?古い動物宅に何か貼ってありますよ♪

 近づいてみると、「この建物は古いので、将来的には壊す予定です。」と書いてあります!来園者の「?」にこまやかに想いが行き届いていて、さすが大牟田市動物園です♪

 「ここはなんで使ってないんだろう?」「こんな古い建物、どうする気だろう?」という疑問にいっぺんに答えているのもさすがです♪

 レクチャールームには、こんな熱い説明も!♪園がただならぬ熱意で動物福祉向上に取り組んでいることが伝わってきます★

 文字説明を嫌う人にいつも伝えているのですが、「読みたくない人はスルーすればいいだけのこと。より知りたいと思った人がいた時に、説明がないことのほうを問題視してほしい」です♪

 来園者の皆さんには、「これだけの発表ができるなんて、どれだけ勉強(研究)と実践を積み重ねてきたことか」という点にも、思いはせて頂きたいです♪

 そして!最後に大牟田市動物園の皆さんの、学ぶ姿勢と心遣いのすごさをご紹介♪私が取材に行った月、一ヶ月間に来園した取材と見学がなんと16組!!みんな、大牟田市動物園の本気のすごさとその魅力に気付いているのです♪

 で!その16組の訪問者に対して、可能な限り講演を依頼して勉強しているのです!私もさせて頂きましたよ(写真)♪訪問対応だけでも大変なのに、仕事の後に、目をキラキラさせて勉強しに来てくれるのです(TT)。

 さらに!「いろいろお話も伺いたいから」と飲み会も必ず!一ヶ月に16回飲み会って、20代前半のお給料では破産するのでは?!と心配しましたが、断固としておごってくれるその心意気に、ただただ感動・感服するばかりです♪

 こうした人間性が、園の発展の基盤となっているのです♪動物施設に存在意義と持続性をもたらすのは、動物の種類と数じゃないのです、組織の本気と人材なのです♪

 

 大牟田市動物園の「説明力」のすごさは、園のホームページやフェイスブックでも発揮されています♪園の考え方も様々な形で説明し続けていますし、学会で発表するようなデータも公表します★どの発信(説明)を読んでも、決して場当たり的で安易な集客を念頭においているのではなく、本気でよくよく考えた末のことだなぁと感じます★

 園のホームページには、スタッフさん全員の紹介があり、事務方さんも載っていて素敵です♪取材でゆっくりお話を伺う機会のなかった方々も載っていて(飼育員の今村さん・高木さん・松尾さん、事務の田中さん、副園長の古田さん)、いつかお話を伺うのが楽しみになります♪「働いている人の顔が見える」ということは、動物園のような、来園者とともに育っていく施設には大事なことです♪

 さらに、メディア対応も素晴らしいのです!★これも「説明力」のすごさの表れです♪メディアは、園に代わって「伝える」をしてくれるのですから♪担当の椎原園長さんは、ものすごくお忙しい中で、すぐに返事を下さり、許可もして下さり、本当に助かるのです♪もう、一生、大牟田市動物園の紹介をしていたい!と思うほどです♪私は動物園本と水族館本を作る際に全国約170施設の方とやり取りしましたので、大牟田市動物園の広報業務の素晴らしさは保証できます♪

 ・・・と、大牟田市動物園の素晴らしさは、いくらでも書き続けられます♪それほどまでの魅力と存在意義を生み出したのは、ひとえに園長さんの本気だと思います♪日本の動物園だって、こんなにも変われるんだ!という、希望の実例でもあります★こんなに応援する甲斐のある動物園も珍しいと思いますので、皆さんまずは、現場でその魅力に触れてみてください♪飛行機でわざわざ行く甲斐、大ありですよ!♪

★大牟田市動物園に行こう!♪・・・私は関東から飛行機に乗って2ヶ月連続で行ってしまいましたよ!♪

アクセス情報はこちら♪> <開園時間などはこちら♪

★フェイスブックのページを見よう!♪・・・園の熱い取り組みが、日々熱く発信されていて、必見です!♪

フェイスブックのページはこちら♪

★園のホームページを見よう!♪・・・右下の検査データ公表にもしびれてください♪

園のホームページはこちら♪

<執筆後記>

 大牟田市動物園を変えた椎原園長さんは、私の生き方も変えた恩人です♪4年前に初めて伺ったとき、まだ園はうまくいっていませんでした。詳細は書きませんが、いろいろあり理由もあって、私は正直申し上げて椎原園長さんを疑いの目で見ていました(本当にすみません!)。ですから、今ものすごくお世話になっておりますが、椎原園長さんにとってみたら、「いったいどのツラさげて・・・」だと思います。なのに、多大なるお心遣いでご対応下さるだけでなく、最高の勇気までくださったのです!この「ZOO AQUA STORY☆」を開始した時、園のフェイスブックでご紹介くださいました!(TT)日本一の園長さんと敬愛申し上げている方に、そんなふうにご評価いただき、どれだけうれしかったことか!そして、浮かれている私に、4年前の自分を思い出させて下さる方がおられて、自分がいかに図々しかったかを痛感したのです。

 ということで、椎原園長さんにして頂いたことを私も他の人にしよう!と、考えるに至りました♪ぶっちゃけ、私にとっても、「どのツラさげて・・・」な人たちはいます(笑)。でも、怒るのをやめるだけでなく、その人の力になることを考えよう!と、思えるようになりました♪椎原園長さんのおかげさまで、少しはマシな人間になれるかもです♪

 そして皆さん気づきましたか?そうです、大牟田市動物園は、たった4年で日本的一般的状態から「熱意と行動力と注目度と評価日本一」に駆け上がったんですよ♪本気になればできると、証明してくれたのです♪

 さらにもうひとつ、ここでご紹介したいことが♪2016年4月の熊本地震の際、私は大牟田市動物園の皆さんと飲み会中でした。熊本に近いので、あの恐ろしい揺れを皆さんと一緒に経験しましたが、皆さんの対応は本当に素晴らしかったです♪もちろん園の動物たちが心配だし、客人もいるし、という中で、最善の行動をされたと思います♪皆さんお若いのに、学ぶばせて頂くことばかりです★

 こんな素敵な園長さんとスタッフさんたちだからこそ、日本一の本気度で変革し続けているんだと思います♪園館等動物施設の変革に人生を賭けている私にとっては、「大牟田市動物園が実例です」と言える、ありがたさもあります♪お心遣いといい、存在といい、本当にありがたいです♪

 これからも、厚いツラの皮でお世話になって、しつこく紹介し続けたいと思います♪

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