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ZOO AQUA STORY by つまき♪
001-6  到津の森公園 「マンドリルさん宅の緑化」~その他の仕事②~

 延吉さんが副担当としてケアしている動物は12種ということで、その中のごく一部を、お仕事例としてご紹介します♪

 写真は、エリマキキツネザルさんのバックヤード(寝室など)です。担当している動物のお宅は、一ヵ所にかたまってあるわけではないので、各所を移動して、動物を運動場に出したり、掃除や食事の準備などなどを行います。

 当然、膨大な仕事量となるため、飼育員さんの動きは速く、ブレている写真がとても多くなるほどです。

 

​ エリマキキツネザルさんとワオキツネザルさんの、食事の準備をしているところ♪いろんな種類の野菜や果物を、「みんなに行きわたるように」などの意図をもって切っていきます。

​ 用意した種類と量を記入!切った野菜なども、いちいちグラム数を計ります。食べ物は健康に直結するので、毎日の観察とあわせて、慎重に量を調整します。

 ワオキツネザルさんの運動場に、ごはんをセッティングしに行きます♪みんなわくわくして待っています♪

 ごはんを食べる様子も観察して、体調や、仲間同士の力関係なども把握します。

 エリマキキツネザルさん宅では、ごはんやおやつを取り出すのに一工夫を要する器具(フィーダー)に入れます♪こうすることで、「食べ物を探って取り出す」という、「すること」が増えます♪また、頭や手を使う様子を伝えることもできます♪

 ちなみに、こんなふうにフィーダーを活用します♪逆さで使うのか~!と、驚きましたが、これも本来の行動の一部だそうです♪

​ ごはんだけでなく、笹も満喫してもらうべく、かついで運びます♪

 途中、その笹を猫じゃらし的に活用して、アムールトラさんに楽しんで頂きました♪ものすごく喜んでいましたよ♪

 この場面に偶然居合わせたお客さんたちも、アムールトラさんの大きさや(立ち上がると、すごく大きいと感じます)、楽しそうな様子に、驚いたり喜んだりしていました♪

 まさに、「飼育員さんの工夫で、動物もお客さんも幸せ」です♪

​ 用意したごはんと笹を抱えて、運動場へ入っていく延吉さん♪

 取材で撮影した写真を見るたび思うことですが、飼育員さんの工夫やがんばりの様子は、その熱意と誠意が美しい形となって表出していて、一枚の絵のようです♪

 ワオキツネザルさんの運動場に笹を設置♪ちぎって遊んだり、匂いをかぐだけでも心地よい刺激になりそうです♪

 また、お客さん側に設置することで、笹を使う様子を観察できるようにしています♪飼育員さんの仕事は本当に、工夫に満ち溢れています♪

 動物宅には、サブパドック等と呼ばれる小運動場が併設されていることも多いです。仲間同士のいろんな関係から、分ける必要が生じるためです。

 ワオキツネザルさんのサブにも、笹を入れます♪​下に、枝コーナーもあります♪こうして、フネ等と呼ばれる強化プラスチック容器に自然物を入れると(砂や落ち葉や水など)、掃除がしやすくラクになります♪

 キツネザルさんたちの寝室にも笹を設置♪前述の通り、園館動物たちが寝室で過ごす時間は非常に長く、その快適性が重要となります。

 閉園時間の前後(早く入れる場合も多いため)から、翌日の開園時間まで、長い場合には18時間も寝室で過ごす例も他園ではあります。

 快適な温度・快適な居場所・仲間と過ごしたほうがいい場合は仲間・すること等々が必要です。日本の園館は寝室が非常に狭い場合が多く、動物たちに苦労をかけていますので、寝室こそ工夫のしどころとも言えます♪

 表からはなかなかうかがい知れない場所ではありますが、ぜひ心にとどめて頂き、改善に励む飼育員さんたちを応援をすることで、「動物と一緒に幸せ」になって頂きたいです♪

 テナガザルさんの寝室を掃除しているところ♪(右上あたりにテナガさんが写っています)

 飼育員さんの仕事で、もっとも時間と労力の量が多いのは、掃除かもしれません。水仕事なので、冬場がキツいのかと思いきや、男性の場合は、夏の蒸し暑さと汗だく状態のほうがキツいという方が多いです。

 いずれにしても、動物の健康のために細部まで気を配りつつ、腰をかがめたり力を入れたり・・・本当に、頭と体をめいっぱい使う仕事です♪

 本当に、お仕事の一部を紹介しただけでこの量になってしまったのでもうやめますが(^^;)、延吉さんは、セイロンゾウさんのお仕事もしています♪

 こうした動物のケアだけでも紹介しきれないほどですが、飼育員さんはさらに、教育関連や事務の仕事もするのですから、もう感服するほかありません。

 次頁では、そうしたさらなる工夫をご紹介します♪

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