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ZOO AQUA STORY☆ by つまき♪
001-7  到津の森公園 「マンドリルさん宅の緑化」~その他の仕事③~

 到津の森公園でマンドリルさんとチンパンジーさんを担当している延吉さんのお仕事紹介も、いよいよ最後のページとなりました♪

 動物のケア以外のお仕事で、まずたまげたのがこの小屋!チンパンジーさん宅の前にあるのですが、お客さんに動物のことをお伝えするために、飼育員さんたちが自力で設置したそうです!♪

 そして、説明する余裕がある日は、時間を告知してここに飼育員さんがスタンバイして、説明をするそうですよ♪動物のことを知ってもらうことが園館最大の任務かつ存在意義ですので、素晴らしい工夫です♪

 みなさますでにご存じの通り、飼育員さんは大変に忙しいので、お客さんの近くにいられないことも多いです。そんな時に、代わりに説明してくれるのが、サインと呼ばれる掲示物です♪

 説明には、誤解を理解に変える力があります♪また、説明の仕方ひとつで、「疑問や不満」を「満足」に変えることもできます♪

 そのいい実例が、写真のサインです♪「見えにくい」という「不満」を、どういう説明でどう変えましょう?

 「これが本来の生活ぶりです」と伝えることで、本来の生活ができてチンパンジーさんたちもよかったし、そんなハッピーなチンパンジーさんたちに会えてお客さんもハッピーだし、生態も学べてよかった♪のです!

 さらに言えば、園として、そうした環境を用意したことや、その見方・感じ方・満喫法を説明していることを、誇ってほしいくらいです♪そうすることで、「到津はすごいんだなぁ~♪」と、評価も上がるからです♪

 すべて、説明しなければ知ってもらえないことですが、説明すれば楽しさや学びや評価につながるのです♪

 いろんな説明が各動物宅に熱くある到津の森公園のすごさを想うだけでも、地元の皆さんがうらやましいです♪

 こんな素敵なサインも、飼育員さんの作です!皆さんの協働作業で制作しているそうです♪その動物と毎日いちばん近くで接している飼育員さんだからこその、伝えたい点などもあると思うので、「飼育員さんが作ったサイン」は本当に魅力的♪

 「手描き」というのもポイントです♪なぜなら、人間の脳は、直線よりゆがんだもののほうに関心を持つからです♪おそらく、自然界には直線がないからだと思います。

 活字で読まれないサインより、どんなに絵や字が下手でも、飼育員さんの想いが伝わってくる手描きサインのほうが、ずっと効果的♪

 手描きだと速報性も持てるので、ホワイトボードや、カレンダーの裏でもいいので、ちょっとした情報でも発信して、動物への興味につなげてほしいです♪

 もはや到津名物と言うか、延吉さん名物と言うか、モンキーワークス(延吉さんのいる作業班の愛称)名物と言うか・・・になっている(笑)、ミシンです♪

 なんと、イベントで使う衣装なども、飼育員さんたちが自作しています♪本当になんでもできるというか、必要に迫られてこなしてしまうというか・・・脱帽です。

 そのイベント(企画展)の一例です♪企画から制作まで、飼育員さんたちでこなします♪

 写真の企画展は、サルさんの衣装を着て生息地のセットで写真を撮ることで、「サルさんになりきってサルさんの気持ちを考えてみよう♪」というものです♪

 この衣装が、さきほどのミシンで作成したものです!てゆーかもう、たいがいのものが、飼育員さんが作ったものです♪

 実際に大満喫している親子を見かけましたが、衣装を着た少年が、衣装のしっぽを振りつつ、「しっぽがあるって、こういうことか~」的な感想を言っていて、素晴らしい教育効果だなぁと♪

 セットの葉っぱ、一枚一枚すべて手作りです!(TT)しかもよく見ると、動物のごはんが入っていた袋を切って作っていたりして、節約努力もしびれます♪

 あれだけ動物のケアをして、さらにこんなに凝ったものも作って・・・ちゃんと寝ているのだろうかと心配になるほどです。園館などの動物施設は、このように果てしなく仕事がある現場です。海外のきちんとした動物園には、日本の動物園の倍の人数の飼育員さんがいたりします。

 園館などの動物施設はそれくらいお金と手間がかかる、高度な専門施設であるという認識が広まって、日本の園館の人員数も十分になることを応援したいと思います♪

 さらに、こんなに凝った、「おサルっこすごろく」までありました!♪すごろくを楽しみながら、サルさんの生活や一生を知ることができる名作です♪もはや、他園に売って稼いでほしいくらいです♪

 さらにさらに、会場のモニターの接続具合まで確認する延吉さん・・・本当に、飼育員さんのこまやかな気配りには驚くばかりです。

 それもこれも、動物を想う心、動物のことを伝えたい気持ちで日々がんばっているというのがまた感動的!

 そんな飼育員さんの工夫の数々をご紹介する「ZOO AQUA STORY☆」、いかがでしたでしょうか?第1回ということで、説明が多い部分もあり恐縮でしたが、毎回、切り口や形を変えながら、続けていきたいと考えております♪

 飼育員さんの工夫やがんばりを知って、応援して、園館動物と一緒に幸せに!♪このwebマガジンがその一助となりましたら幸いです♪

★到津の森公園に行こう!♪・・・私なんか、関東から飛行機に乗って毎年行っています!♪車とかで行ける地元の皆さんや九州・山口の皆さんがうらやましいです! <アクセス情報はこちら♪> <開園時間などはこちら♪

★ブログを読もう!♪・・・飼育員さんの日々の工夫がちゃんとアップされています!園に行ける方も行けない方も、熟読必須です♪ <園のブログ「公園だより」はこちら♪

<執筆後記>

 ついに公開に至りました!本当は、2016年1月から開始するはずが、体調不良や想像以上の忙しさや諸事情ございまして、まさかの半年遅れとなりました(^^;)。ということで、早くに取材させて頂いた飼育員さんや園には申し訳ございませんでしたが、実はこれでよかったとの思いもあります。なぜなら、飼育員さんのがんばりをお伝えするのに必要な、理論などあれこれが、この半年で大きく自分の中で進展したからです♪もちろん、まだまだこれから!ですが、精進に励みながら、飼育員さんや園館動物と一緒に走り続けたいと思います♪

 第1回でご紹介した延吉さん、3年半くらいガン見していますが、ただただ感服するばかりです♪実際には、「のぶよっしー」と呼ばせて頂いていて(笑)、いろんな講演でその工夫の数々を紹介しているので、日本各地の飼育員さんで「会ったことないけど(笑)、のぶよっしーさんはすごい♪」という方も多いです^^私が「飼育員さんサポーター基金」を始めたのも、のぶよっしーのがんばりに驚いたことがきっかけです♪そんなのぶよっしーのような、動物とお客さんのために工夫と奮闘を続けている飼育員さんたちの実際を知ることで、「園館動物と一緒に幸せになる」という感覚を知って頂けるよう、私も奮闘したいと思います♪

 一応2年くらいは続ける予定ですので、よろしくお願いいたします♪

<追記2016.7.7>

 私の園館取材には、支えて下さっている方々がいます♪一人ですべてこなすことも多いですが、園館友人や園館人さんが園館から空港やホテルまで送迎してくださることもあり、本当に助けて頂いています♪到津の森公園に行く際はいつも、松浦竜一さんがサポートしてくださっています♪熱く園館を想う友人でもある竜ちゃんは、送迎だけでなく講演会もセッティングしてくれたり、私が必要とする園の写真を撮って送ってくれたりと、本当に頼りにしていますし、感謝感激です♪竜ちゃんは園のボランティアもしていますが、到津の森公園のボランティアさんたちは園内で動物用の畑をしたり、さまざまに活躍されています♪ぜひ、そうした視点でも、園館を見てみてくださいませ♪

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