ZOO AQUA STORY☆ by つまき♪
第27回 札幌市円山動物園 「本気のこれまでとこれから」
⑫アジアゾウさんの福祉向上の取り組み・6「活用の様子」♪
ゾウさんたちが活用するための選択肢(アイテム)のセッティングが完了したところ。天井に吊るされたフィーダーは、時間差で降りてきます。
これからゾウさんたちが入ってきます。ゾウさんたちは早くリンゴなどを探したくて、わくわくしながら待っているそうです。
待機していた部屋から出てきたパールさんは、まっすぐにここに来て、さっそく枝組みを崩しています。
その様子の動画は↓(動画1)。
パールさん、力強く掘っていますよ~♪
→動画は↓(動画2)。
鼻で何度も確認しながら掘り進めて、リンゴをゲット!
→動画は↓(動画3)。
飼育員さんたちが埋めた枝も、軽々と抜きます♪
→動画は↓(動画4)。
水を飲むニャインちゃん。安心の大容量ですが、飲む用の水はさらに別にも用意してあります。
→動画は↓(動画5)。
フィーダーを活用しているところ。鼻を伸ばしたり上をむいたりと、体を使う機会でもあります。
フィーダーを使う様子の動画は↓(動画6)。
なお、こうした、「選択肢セッティング直後に活用する様子」は、ゾウさん宅のオープン直後に見学できる可能性が高いです。オープンの時間は時期によって変わりますので、園のHPや現場での案内で確認してください。
そしてもちろん、その他の時間もゾウさんたちは思い思いに過ごせていますので、いろいろな時間にゾウさんたちに会うことを楽しんでください。
シュティン母さんは、奥のフィーダーを活用中。
それぞれにやることがあったり、距離を取りたい時は取れる広さがある状況は、ゾウさんたちのストレス軽減につながります。
フィーダーを活用するシュティン母さん。うれしそうに見えるのは、気のせいではないと思います。
フィーダーを活用中のシーシュくん。枝も様々に用意してありますし、砂も濡れているのと乾いているのと種類があって選べます。
このように、動物さんがポジティブに選べる選択肢(アイテムや状況など)を用意することが、福祉向上につながります。
シーシュくんの部屋は非公開ですが、だからと言って動物専門員さんたちは1ミリも手を抜くことなく福祉向上に取り組んでおられますので、安心してください♪
動物専門員さんがセットしたドライフードの発見とゲットを満喫中のシーシュくん(動画7は↓)。
知らない人(筆者)が、これだけ近くで見学していても全く気にせずに過ごせる精神状態であることも、とても大事なことです。
外の運動場にて。シーシュくんが砂の地面を掘ることを満喫した跡がありました♪
こうした、ひとつひとつの行動ができるか否かが、園館動物さんたちの福祉向上に大きく関わってきます。現場の皆さんが諦めずに取り組めるよう、私たち外部からの応援も必須です♪