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ZOO AQUA STORY☆ by つまき♪

マンドリルさん宅の緑化(+その他の工夫)
001 到津の森公園 (福岡県北九州市) 
2016.6.27 up

​「飼育員さんの工夫」を紹介することで、園館(動物園や水族館など)を応援するWebマガジン、『ZOO AQUA STORY☆』♪  「飼育員さんの工夫」は、表に出なかったり気づかないことも多いですが、本当に感動的♪ そうした工夫により、動物たちのいきいきや安らぎが増えて、そんな動物たちに出会うお客さんもハッピー♪という幸せの循環が、まるで物語のようなので、「STORY」と名付けました♪ 第1回ということで、より丁寧に説明しながらご紹介したいと思います。詳しくは「about site」に書きましたが、飼育員さんご本人をスター化するような内容ではなく(ご本人たちも求めておられないですし却ってご迷惑になりますので)、「飼育員さんの工夫に着目」という形で進めます。 第1回は、到津の森公園(北九州市)のマンドリルさん宅などの工夫をご紹介♪ 「動物のため」に飼育員さんがしている工夫の、熱さ・すごさ・素敵さ・効果に、ぜひしびれて、動物たちと一緒に幸せ気分になってください♪

※今回は、飼育員さんの延吉(のぶよし)さん(38)を取材させて頂きました♪延吉さんの主担当は、マンドリルさんとチンパンジーさん♪副担当は、ワオキツネザルさん、クロキツネザルさん、エリマキキツネザルさん、フクロテナガザルさん、ジェフロイクモザルさん、オオサイチョウさん、ニシムラサキエボシドリさん、アカコンゴウインコさん、ゴシキセイガイインコさん、ワライカワセミさん、オウギバトさん、ゾウさん少々だそうです・・・多いですね~(^^;)。そんな仕事量の中での、さらなる工夫です♪

※初回ということで説明が多くて恐縮ですが、私が動物に「さん」を付けるのは、子どもっぽさでも擬人化でもなく、「動物を下に見るのではなく、対等に見る」という視点を伝えることにトライしているためです♪

​ではでは、到津の森公園の飼育員さんの、工夫を紹介します!♪

​ 写真は、マンドリルさんのお宅を中から見たものです。実際に中に入ってみますと、正直言って「狭い・・・」と感じます。だからこそ、木や落ち葉などの、さまざまに満喫できるものがあるのとないのとでは大きく違うのです。

 ぜひ想像してみてください。この空間にコンクリしかない場合と、写真のように草木がある場合と。もし自分が毎日一生ここで暮らすとしたら、どちらがいいでしょう?自然物を維持し続けることは容易ではありませんが、飼育員さんのがんばり、かなり効果を発揮しています♪

 しかも写真の状態は、実はマンドリルさんたちが枝葉をかなり消費した状況なのです。マンドリルさんたちが、枝葉をちぎったりかじったり、好きなように満喫し、減ったら追加する♪

 

 到津の森公園が突出して素晴らしい点のひとつは、このように、「緑化(草木を入れること)=動物に消費されてこそ!」と捉えている点です♪「植木も園の備品だから、食べられないように電気柵で囲え」ではなく、「動物が満喫してこそ!枝葉を食べたり活用する、本来の様子を伝えてこそ!」という考えで、動物も来園者も幸せにしてくれています♪

 では、植木の補充はどうしているのでしょう?ここがまた到津の森公園がズバ抜けてすごい点なのですが、寄付を受け付けたり、飼育員さんが園内の林で苗木を採取して育てたりしています!♪(写真は、そうした植木が作業スペースに並んでいる様子)

 寄付を受け付けるのは、実は事務作業的に面倒で、嫌がる園も多いのです(貧乏なのに!笑)(^^;)。

 しかしながら到津の森公園は、飼育員さんだけでなく、事務方の舟橋さんも、植木の寄付を大歓迎してくださいます(TT)。おかげさまで、私が主催している「飼育員さんサポーター基金」は、これまでに3回も、植木を寄付することができました♪

 寄付をして下さった皆様は、動物たちが寄付で買った植木を満喫している様子に感激♪まさに、「動物と一緒に幸せになる楽しさ」を、体感させて頂いてます♪

 さらに、動物たちがより楽しめるよう、金柑やポンカンなど、実のなる木もチョイス♪「枝から実をもぎとって食べる」という、想像しただけでワクワクする行動が可能になります♪

 さらに素晴らしいことに、さまざまな取り組みについて、来園者に説明する努力も熱いのです♪

 上記の、植木がスタンバイしている作業スペースをのぞけるようになっていて、なぜ植木が並んでいるのかをきちんと説明しています♪

 たいがいの来園者は、説明されなければ知らないままで終わってしまいますが、説明されれば「ほほ~!♪」と、納得・感服するものです♪動物についてだけでなく、園がおこなっている取り組みについても、知ってもらうことが重要です。

 説明は、園の理解者を増やす上で最強のツールです♪到津の森公園に熱いファンが多いのは、長年にわたるこうした説明努力のたまものかもしれません♪

 「なぜ、こうしているのか?」は、来園者が最も多く持つ疑問のひとつ。それは、来園者が関心をもってくれたチャンスでもあるので、説明があるとないとでは大違いなのです♪

 「モンキー・ワークス」とは、マンドリルさんなどを担当している飼育員さんたちが、楽しい感じになるように付けた班名です♪

 こうした遊び心も楽しいですね♪

 さらに詳しい説明もあります!♪本当に素晴らしい努力です♪掲示物を嫌がる園もいまだ存在しますが、動物のことや園の取り組みを掲示物で説明して、動物の理解者・応援者を増やすことこそが、園の存在意義です♪

 なので、例えば世界トップレベルの人気を誇るシンガポール動物園は、動物宅の周囲が全面的に掲示物ですよ!♪それほどまでに、「野生と園内の動物のために取り組んでいます!」という姿勢を見せることも、海外では当然のように求められるのです。

 到津の森公園の掲示物の数々も、ぜひ熟読してみてください♪写メに撮って、あとでゆっくり読んでもいいと思います♪きっと、「へ~」や「ほ~」が満載で、動物に会ったり現場を確認することがもっと楽しくなりますよ♪

 さらに、ゾウさん宅の裏の広いスペースにも、たくさんの植木が用意されています!♪

 寄付してもらったり、園内の林で若木を採取してきたあと、こうして養生したり育てたりします。

 また、動物たちが満喫して弱った木を外に出して、元気になるまで休ませることも!♪植えっぱなしではなく、こまめに木のケアもして、大事に活用しています♪

 作業量は増えるばかりだと思いますが、こうしたがんばりを知ると、ますます寄付や応援をしたくなりますね♪

 飼育員さんの皆様、動物と私たち来園者を幸せにしてくれて、本当にありがとうございます!♪

 こんなにたくさんあるのに、なんと飼育員さんは「これとこれが寄付して頂いた植木です」と、いちいち覚えていて下さっているのです!(TT)

 「お忙しいのだから忘れて頂いて大丈夫です」とお伝えしても、きっちりばっちり覚えておられます♪

 本当に、びっくり&感動です(TT)。でもでも本当に、飼育員さんの仕事量は半端ないのですから、覚える努力はしないで大丈夫です~(^^;)。

 さらに、植木にも工夫が!いろんな木がびっしり植えてあるのがわかりますか?これは、動物宅の中に植え替える際に、根から土が落ちると枯れてしまうことがあるため、根がびっしりになる工夫だそうです♪

 また、たくさんあることで、動物が満喫して引っこ抜いても、生き残る木があるようにしているそうです♪

 という説明も、延吉さんがびっしり書いて教えてくださいました。仕事を増やしてしまって恐縮ですが、熱意と誠実さに改めて感服いたしました♪

 そんな延吉さんによる緑化その他の工夫の数々、まだまだ続きますよ~♪

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