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ZOO AQUA STORY☆ by つまき♪
第7回-3 大阪市天王寺動物園 「動物も人も幸せにする仕事」:
ホッキョクグマさん宅での、さらなる遊具投入とフィーダーの用意♪ (2016年)

 お掃除の後は、すぐに再び遊具を追加♪この日のホッキョクグマさんが喜ぶものを、外さず選ぶように気を付けているそうです♪

 下村さんの素晴らしいところは、こうした遊具を寄付してもらうために、お店などに飛び込みでお願いをしに行っている点です!ここまでの努力をしている飼育員さんは、他にいないのでは?と思います♪

 お店側も、動物の役に立てたりPRになったりで、皆さん喜んでおられるようです♪熱心な飼育員さんは、動物と来園者と園だけでなく、地域のお店や企業まで幸せにしてくれます♪

​ これだけ運動場とバックヤードを行ったり来たりしているのを体験しますと、飼育員さんが働きやすい環境整備の必要性を改めて痛感します。

 数十年に一度しかない「動物宅建て替え」の大チャンスに、飼育員さんの意見が反映されない例も多いですが、その結果、使い勝手や動物の住み心地が悪い施設が建つのでは、魅力も費用対効果も大幅に低下します。

 日本の園館は、こうしたところから変える必要があるので、来園者や市民の皆さんは、ぜひそういう視点での現場応援をお願いいたします♪

​ ホッキョクグマさんの運動場に到着♪来園者も興味津々です♪

​ そしてなんと再度、遊具を取りにバックヤードまで戻ります!

​ 両手に遊具を持って運動場へ!まだ午前10時の時点で、すでに4度目です!

 これだけの工夫と努力をするとのしないのとでは、ホッキョクグマさんの毎日と一生は大きく違うことでしょう♪

 ポリタンク投入♪これ、喜ぶの?と疑問に思うかもですが、ポリタンクを両手で上から何度も押すのを目撃したことがあります♪

 その動作は、本来の生態において、アザラシさんを狩った時の行動に似ていました♪押した時の感覚が似ているのかもしれません♪

 また、安く簡単に入手できることも、継続して用意するためには重要なポイントです♪また、安全性についても、もちろん注意を払っていますし、園同士で情報交換もしています♪

 ホッキョクグマさんのバックヤードにはスペースがないので、クマさんたちのお宅で準備。

 遊具にソーセージを入れてフィーダーを用意します♪フィーダーとは、ごはんを取り出すのに少し工夫が必要になっているもので、動物のヒマつぶしや、頭や体を使ったりわくわくすることに活用します。

​ フィーダーは知育にもなっているそうで、使ったことがない大人のホッキョクグマさんは、ごはんを取り出せないそうです。

 こうした一連の仕事の合間にも、無線で仕事があれこれ入っていました。それに丁寧に対応しつつ、来園者に説明する努力も怠らず、本当に感服しきりです♪

 下村さんが一切望んでいなくても書かせて頂きますが、間違いなく日本で数本の指に入る、熱心で優秀で貴重な飼育員さんです♪国内外251施設を見てきて本当にそう思うのです♪前回の油家さんにしろ下村さんにしろ、素晴らしい人材に恵まれた幸運を、大阪の皆さんには知って頂きたいです♪

 そしてホッキョクグマさん、ウキウキです♪閉じ込められた上に何もすることがない状況ほど辛いことはないですが、遊具を熱心に用意するだけでも、ガゼン違います♪

 この楽しそうな後姿!そんな様子を目撃できる私たち来園者もウキウキです♪まさに飼育員さんの努力のおかげで、「動物と一緒に幸せ」を体感できるのです♪

 そしてこの、「動物と一緒に幸せになる」ことこそ、「保全」の本当の意味だと思うのです♪「保全」とは、「この星で動物と人が一緒に幸せに生きていくこと」ですので、その感覚を実体験することも、十分に「保全」の一環です♪

 園館(動物園・水族館等の動物施設)の役目は「保全」ですが、野生動物保護だけでなく、園館動物と「一緒に幸せになる」ことを体験する・知ることも、「保全」です♪

 天王寺動物園のホッキョクグマさん宅は、立派に「保全」の役割を果たしてるのです♪

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