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ZOO AQUA STORY☆ by つまき♪
第7回-10 大阪市天王寺動物園 「動物も人も幸せにする仕事」:
ホッキョクグマさんの、遊具の片付け♪  (2016年)

夕方4時をまわり、閉園に向けた仕事が増えます。ホッキョクグマさん宅の寝室に入る下村さん♪

​ 寝室にごはんを用意します。

​ ごはんを運んだ容器を、スポンジも使ってきちんと洗浄します♪

 動物に関係するものは全て清潔に♪この基本が守られているだけでも、動物の心身の健康度やハッピー度はアップします♪

 そして来園者も、運動場に置いてある飲み水の容器がとてもきれいに保たれているのを見るだけで、うれしい気分になります♪

 ホッキョクグマさんの運動場にて、遊具の回収♪

 これが面倒だからと遊具を用意しないのではなく、動物たちと来園者と自分と園を幸せにすべく、多彩に用意することこそ、飼育員さんの本領発揮ポイントです★

​ 拾い集めたものを、かがんでバックヤードに搬入せねばなりません。これを何往復も、毎日、誠実に実践できる飼育員さんは、プロ意識のある人だと思います♪

​ さらに、中におやつを入れた遊具は洗浄します♪菌のことや、動物が匂いなどを不快に思うかもといったことに、こまかく想いを巡らせることができるか否かが、動物の心身の健康度を左右します。

 全国の動物施設で、今日も多くの飼育員さんたちが、誰にも見られない場所で冷たい水を使ってこうした地道な仕事に取り組んでいることを、時々思い出してください♪

​ ホッキョクグマさん宅は、なんせ戦前の建物ですので悲惨な感じもありますが(^^;)、それでも、こうして遊具が大量に並んでいることで、楽園のようにも見えてきます♪

 どうしようもなく旧式で狭い空間で、ホッキョクグマさんたちも飼育員さんたちもがんばってくれています。

 そんなホッキョクグマさんたちが快適に暮らせることで魅力がもっと引き出せて、飼育員さんたちがもっと仕事ができて、その結果来園者もますますハッピーな新居ができるといいですね♪

 そうした新居が想定できるのは、ここで毎日仕事をして、毎日ホッキョクグマさんと本気で向かい合ってきた飼育員さんたちです♪新居の設計に飼育員さんたちの意見が反映されることがほぼないのが、日本の園館の最悪な部分のひとつです。まずはその非常識を打破しないと♪動物宅は、設計士の実績のためにあるのではなく、動物と飼育員さんと来園者と園のためにあるのです★

 特に天王寺動物園には、熱い想いとプロ意識を実践し続けている貴重な飼育員さんたちがいるのですから!最高の前例になってくれることを、園館内外の皆で、熱く期待しています♪

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