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ZOO AQUA STORY☆ by つまき♪
第11回 横浜市立よこはま動物園ズーラシア 「ゾウさんのためにしていること」
バックヤードでの仕事

 バックヤードでの仕事と言えば、まずはお掃除です♪ゾウさんのうんこは大きいので大変そうですが、健康状態が推測できる貴重な情報源でもあります♪

 作業車の運転も、もちろん飼育員さんがします。そしてうんこなどをゴミ箱に運んだ後は、作業車の掃除もします。

​ 飼育員さんは、いろんなことを細やかにかつ迅速に行える能力が求められます♪

 ゾウさんたちの寝室は、この並びだけでも5部屋あるので、4人がかりで掃除します。

​ まずはホースを使って水を流しますが、広いので大変そうです。

​ 水で流した後は、デッキブラシで磨きます。これまた大変そうですが、黙々とすごい速さで進みます。

 さらに、ゴムの付いたワイパーで水切り。こうするおかげで、ゾウさんたちが帰ってくる頃には乾いて快適に♪

​ 中央に見えている「おが粉」については、次頁でご紹介します♪

 お掃除の最後は、道具をきれいに洗って片づけたり、扉のレールや排水口も洗ったり。

 こうした仕事を真摯に継続できることが、動物たちの健康の基盤となります♪

 元気な動物たちに会った時は、「きっとバックヤードで飼育員さんたちが、むっちゃ丁寧にお掃除しているんだろうなぁ♪」と、思い出してください♪

 緊張感が大きかった仕事のひとつが、扉の開閉です。ゾウさんにも人にも事故がないよう、大きな声で確認を取り合いながら、慎重に進めていました。

​(手前の飼育員さんが、状況と指示を確認しながら開閉ボタンを操作しています。)

 しかしながらその手間を惜しまず、一日に何度もゾウさんたちの室内外移動を実施。

 室内でケアやトレーニングを複数回行いますし、移動がゾウさんたちの運動や気晴らしにもなっています♪

 そしてゾウさんたちの食事の用意♪大量に管理せねばですし、さまざまな栄養素なども考慮する必要があります。

​ 奥の部屋には、フレッシュな青草が用意してあります。他にも、お塩なども置いてあります。

​ 飼育員さんは頭も体もフル活用する専門職です♪

 特別メニューを飼育員さんが手作りすることも♪右のお団子はふかし芋にビタミン剤とカルシウムを混ぜたもの。

 左の四角いのは、関節やツメに良いとされるゼラチン♪競走馬に使われることもあります。ズーラシアでは、リンゴ味にしているそうです。

 飼育員さんは、動物に必要な栄養のことも勉強したり、いろんなものを自分で用意することも、大事な任務なのです♪

 こうした、多岐にわたる飼育員さんの仕事を書き出してみますと・・・

 ゾウさんたちのケア、トレーニング、室内外の移動、食事の準備、食事タイム(日に何度も)、枝葉などの用意(入手と活用)、掃除やそのための特殊車両運転(写真)、水浴びタイム、ガイド、運動場の整備、海外の文献を参考にしてゾウさんたちの体の状態を把握、寝室準備、ミーティング(日に2回)、日誌記入、夜間の録画映像確認、他の担当動物のケア全般、掲示物作成・視察・取材・イベントなどの対応・広報活動などなど!

 園内でこれだけの仕事をこなし、さらに園外でもスキルアップのための勉強をし・・・飼育員さんのこうした努力が、動物と来園者を幸せにしてくれているのです♪

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