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ZOO AQUA STORY☆ by つまき♪
第11回 横浜市立よこはま動物園ズーラシア 「ゾウさんのためにしていること」
⑦その他の工夫(その1)

 ゾウさんたちが外の運動場にいる間も、飼育員さんはいろんなことに取り組んでいます。

 ゾウさんは水浴びが大好きなので、放水は日に何度も行います。浴びるか浴びないかはゾウさんが選びます。飲んだりもします。

 この時はすぐには来ませんでしたが、古田さんはずっと放水をし、ゾウさんたちに明るく話しかけながら待っていました♪

​ すると、ラスクマルくんが浴びに来ました♪

 ゾウさんたちの家族が増えるよう、飼育員さんはシュリーさんとラスクマルくんの様子を観察して、基本的に毎日午前中は一緒に過ごすようにしています。

 古田さんは左奥にいて、放水しながら様子を観察しています。

 シュリーさんは22歳で、ラスクマルくんは今年27歳になります。

 まだ家族が増える展開にはなっていませんが、仲が良いだけでも、よかったです♪それに、日本で暮らしてくれているだけで、十分ありがたいです♪

 ゾウさんには、「水浴び→砂浴び→体こすり」という3要素が必要だそうです。

 ということで、水浴びの後は、砂浴びを満喫♪飼育員さんが用意した砂山を活用して、自分にかけていますよ♪

 ちなみにこの砂は川砂の細目という種類で、雨が降ってもサラサラだそうです。入手しやすいものの中での理想の砂は、ゴルフ場のバンカーで使用されている砂だそうです。

​ そして「体こすり」です♪本当に、「水浴び→砂浴び→体こすり」というセットでしていましたよ♪

 でも現状では、体をこすりつけるものが写真の石柱しかなく、体の下半分しかゴシゴシできないので・・・

 改善のアイデアを披露してくれる古田さん。「この鉄扉のここに何かを取り付けたら、背中もゴシゴシできると思うんです♪」と、うれしそうに楽しそうにアイデアを語れるということが、すごく大事で有効な、良いことだと思うのです♪

​ どんな改善や変化も、最初の一歩は誰かの想いや会話だからです♪

 さらに、「こういう構造物が用意できたら、背中もゴシゴシできるので、いつか作りたいんですよね♪」と、スコップを使って説明してくださる古田さん♪

 こうした飼育員さんの熱さ、前向きさ、動物や仕事に対する真摯さが、動物園の原動力です♪

 運動場の後ろで飼育員さんたちが仕事をしていると、ラスクマルくんが「なにしてるの~?」と興味をもってやってきました♪

 ラスクマルくんにとって、飼育員さんたちが、ストレスになる存在ではなく楽しい存在になっているのだなぁと、うれしく思いました♪

 運動場での仕事のひとつに、来園者に向けた、飼育員さんによるガイドがあります。毎日、11時~と13時半~の1日2回開催♪(2017年8月現在。開催時間は3ヵ月ごとに見直されるので、要確認です。)

 動物のことを知ってもらうのが動物園の一大任務ですので、重要な仕事です。

 飼育員さんが明るく解説してくれるので、楽しくゾウさんについて知ることができます♪ゾウさんたちも、来園者の皆さんがうれしそうだったり、「すごい!」と驚くことを、よろこんでいるそうです♪

 ぜひ参加して、ゾウさんたちを思いっきり絶賛してください♪

 開園時間内に、なんども掃除をします♪写真は、プールのうんこをすくい取っているところ。中腰で重いうんこを取るので、大変そうですが、おかげでゾウさんたちは爽やかに過ごせます♪

​ 自分のうんこの近くでずっとすごす動物はほとんどいないので、逃げ場のない動物園や水族館では、こまめな掃除が重要なのです♪

​ そして、運動場でもフィーダーです♪ゾウさんの知能とパワーをもってしても壊れたり外れたりしないように、頑丈で複雑なつくりになっています。

 重いフィーダーを、いろんな道具を駆使して厳重に取り付けるのも、また大変です。

 でも、少しでも気晴らしや暇つぶしになるよう、設置します。

​ 中には、リンゴやパンの耳が入っています。

 フィーダーにテンションが上がり、耳をパタパタさせているラスクマルくん♪

 ゾウさんは、暑い時とテンションが上がった時に耳をパタパタさせるそうです♪

​ 逆に、フィーダーの中身がカラになってしまっていると、すごく悲しそうにするそうです。それくらいフィーダーを楽しみにしてくれているとは、用意する甲斐がありますね♪

 厳重に設置したということは、外すのも一苦労ということです。

 こうした地道な仕事を真剣に毎日できる飼育員さんがいると、その動物の心身の健康度がアップします♪そうしたウキウキな動物たちに会える来園者もウキウキです♪

 それはつまり、園の活性化にもつながるということです。園館等動物施設のカギは飼育員さんであり、飼育員さんの努力こそがメインコンテンツなのです♪(動物たちはベーシックコンテンツ)

​ そんな飼育員さんたちが、存分に仕事をすることができる環境づくりも、外部にいる私たち来園者が応援できることのひとつです♪

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