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ZOO AQUA STORY☆ by つまき♪
第11回 横浜市立よこはま動物園ズーラシア 「ゾウさんのためにしていること」
床におが粉(その1)

 ズーラシアのゾウさん宅で最近進められている取り組みが、この「床におが粉(おがこ)」です!♪

 海外のゾウさん宅では、運動場も寝室も砂モリモリが主流♪ゾウさんの足にもやさしいですし、運動にもなるし、寄りかかることもできるからです♪

 日本では取り組みが始まったばかりですが、さすがズーラシア♪

​ 写真はシュリーさんの寝室の朝の様子。少量で試して様子を確認中♪入れて8日経ちますが、臭くなったりしていないそうです♪

 こちらはラスクマルくんの寝室の朝の様子。おが粉の上にうんこをしていますね♪

 ラスクマルくんは数ヶ月前からおが粉を試し始めています。飼育員さんたちが意見を出し合いながら、慎重に検討しているところです♪

 おが粉は、このように細かい木材です。ケルン動物園のゾウさん宅も、室内運動場にはおが粉を敷いています♪

 業者から購入するのですが、ゾウさんの担当ではない他のズーラシアのスタッフさんが、ゴミの入っていない、木材のみのものを探して見つけたそうです♪

 さらに、ゾウさんが喜んで食べ過ぎてもいけないので、「食べるけど、ほんの少しだけ(許容範囲内)」というおが粉を探し出したとのこと♪

​ 飼育員さんやスタッフさんは、そうした努力も行っています♪

 シュリーさんは、自分で背中におが粉を乗せていましたよ♪

 おが粉の目的には、シュリーさんの健康増進もあります。朝方、寝室内の同じ場所でウロウロするクセがあるので、足の負担を軽くするため。

 さらに、寝ている時に体が擦れてしまうことを予防するためです。​シュリーさんは現在22歳で若いですが、40代になると、擦り傷が悪化して膿んでしまうこともあるため、今から予防策に取り組んでいます♪

 シュリーさんは、こうしておが粉を背中に乗せて、せっせと運動場に運び出してしまうそうです♪

 ラスクマルくんは、おが粉の導入以降、朝の雰囲気が非常に穏やかになったとのこと♪「どりゃ~!」といった感じで迫りくることが少なくなったと、古田さんは感じているそうです♪

​ おが粉の活用は手間がかかりますが、その甲斐が大いにあるようです♪

​ 朝、ゾウさんたちが運動場に出た後のお掃除では、まずおが粉を一ヵ所に集めます。

 購入するものですので、汚れていない部分は大事に活用します♪​減ったら追加するそうです。

​ 竹ぼうきも使って、丁寧に掃き集めます♪おが粉の上に乗っている木材は、おもちゃとして活用してもらうためのものです♪

​ 扉のレールに入ったおが粉を、丁寧に手で取り除きます。ゾウさんたちのために、ここまでしているのか・・・と、感動しました♪

​ 写真の佐藤さんは、いつも穏やかにゾウさんたち・飼育員さんたちと接しておられて素敵です♪

 レールに溜まったおが粉も、再活用♪「ズーラシアは金持ちだからいろいろできるんだ」というセリフをたまに聞きます(その都度「もう金持ちではない」と、なぜか私が反論していますが・笑)。でも実際には、こうした地道な努力をされているのです♪

​ そして、飼育員さんのお仕事に、中腰姿勢の多いこと!見ているだけで腰が痛くなります(^^;)。

​ でも、それだけに、本当にかっこいいと思います♪

 外に出たおが粉まで!この誠実さ、素敵さ、さすがズーラシアのゾウさんチームです♪

​ 園館等動物施設で暮らしてくれている動物たちと、こういう真摯な姿勢で向き合う飼育員さんが多いからこそ、「ズーラシアはレベルが高い」と言われるのだと思います♪

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