ZOO AQUA STORY☆ by つまき♪
第4回ー11 大牟田市動物園 「ライオン班の仕事で見るこの園のすごさ」:
ハクビシンさん宅とモルモットさんの工夫♪

ライオン班は、伴さん・小野さん・齋藤さんの3人です♪ここではこれまで登場しなかった齋藤さんの仕事をご紹介します♪
齋藤さんの前にあるのは、ハクビシンさんのお宅です♪狭いながらも工夫満載で、しかも選択肢の増設を続けていて素敵なのです♪

齋藤さんが中に入って、しゃがんで仕事しているのが分かるでしょうか?狭いお宅は、動物にも飼育員さんにも苦労のもとです。
でもきっと、大牟田市動物園なら近々増築リフォームをしてくれるに違いない・・・と、期待が持てるという点も、この園のすごさです♪

板で、台と通路を増設しています♪ハクビシンさんの居場所と歩く距離が増えて、心身の健康に効きます♪
外から、小野さんも手伝っています♪齋藤さんは、まずは自分でやってみるべく、工具の使い方を小野さんに教わったり♪コミュニケーションが取れている効果です♪
そしてこうした、飼育員さんの仕事風景自体が、大変に興味深いコンテンツなのです♪

ハクビシンさんのハズトレです♪新しく設置した通路を、「怖いものではないですよ♪」と伝えるために、一度歩いてみるよう、誘導しています♪
「ターゲット(黄色い先端)にタッチしたら、ごほうびがもらえる♪」と、ハクビシンさんが理解していることを活用します♪
小野さんは先輩として、アドバイスをしたりと、真剣な雰囲気です♪

さらに齋藤さんがよじ登って何かを設置していますよ!♪はっちくん(ハクビシンさん)も、興味津々で近づいています♪(すぐ上)

手羽先です!はっちくんが少しでも動き回って運動になるよう、好きなもので誘導する作戦です♪
ヒモの長さや素材などを、首に巻きつく事故のないように設定したりと、ちゃんと考えた末のプランですし、今後さらに改善するそうです♪

巣小屋にこもることが多いはっちくんの運動に成功して、うれしそうなお2人♪
そんなはっちくんとお2人の光景に、私も大変に幸せでした♪まさに、一緒に幸せ♪

実は、簡単には取れないようになっているのです♪ごはんを見つけて、噛みついて、引っ張るという行動を引き出すことで、心と体のいろんな部分を使うようにします♪

あまりに取れないので、全身を使って引っ張っています♪あの手この手でがんばる姿から、ハクビシンさんの魅力や動き方などが伝わってきて、楽しく勉強になります♪
リフォームから手羽先まで、寒空のしたで1時間も夢中になって見学してしまったほど、飼育員さんの工夫とその効果は引力強大なのです♪

こちらがはっちくんです♪どの動物も、元々とんでもなく魅力的ですが、飼育員さんの工夫でますます魅力が引き出せます♪
ちなみにはっちくんが巣小屋でお休みの時は、起こさず静かに見学して、飼育員さんが用意した通路などの選択肢にしびれる来園者になりましょう♪

そして!大牟田市動物園のすごさを如実に物語ったのが、モルモットさんとのふれあい方法の変更です!♪
「動物福祉の考えを広く伝えるために」と理由を明確に表明した上で、というのがまず大感激!(TT)
その方針に沿って、「膝の上に乗せる(モルモットさんにとっては自由を奪われる形でもあります)」から、「台の上で自由に過ごしているモルモットさんを、観察してからなでる」という方法に変えました!★モルモットさんの気持ちを考えることを重視したのです♪
また、モルモットさんのお宅(写真)も、砂やワラや隠れる場所などの選択肢が各種用意されています♪
このように、大牟田市動物園は、「動物福祉+それを伝える」という素晴らしい方針のもと、熱意とコミュニケーション能力のある飼育員さんたちが実に晴れ晴れとした表情でイキイキと活躍しています!♪そのことで、動物も来園者も飼育員さも園も、幸せにしているのです♪本当に、「動物と人が一緒に幸せ」を実現し続けている、存在意義のある動物園です★
★大牟田市動物園に行こう!♪・・・私は関東から飛行機に乗って2ヶ月連続で行ってしまいましたよ!♪
★フェイスブックのページを見よう!♪・・・園の熱い取り組みが、日々熱く発信されていて、必見です!♪
<執筆後記>
今回メインでご紹介した伴さんは、実際には「伴くん」と呼ばせてもらっています♪あまりに努力が素晴らしいので、なにかあるたびに登場要請をして快諾してもらって、つまりものすごくお世話になっている恩人です♪伴くんが関東の動物施設で働いていた時からの付き合いですが、ずっと変わらず超好青年です♪とか言うと、ここで紹介する他の飼育員さん同様、「褒め過ぎです!」と赤くなってイヤがるところがまた品がよくて感服します♪ちなみに褒め過ぎではなく、すべて事実ですので♪
伴くんは冷静さと情熱と行動力のレベルが半端ない感じで、取材と言っても、結構な時間、私と伴くんで「これからの動物施設はどうしたらいいか」についてしゃべっていました(笑)。さらに飲み会で話し、宿まで送ってくれたところでさらに1時間立ち話とか(笑)。こんなふうに話してくれて、目指す内容が近いことも、すごくうれしくありがたく、勇気をもらっています♪
また、ライオン班の小野くんと齋藤さんも、情熱的で冷静で人柄がよくて品もよくて・・・大牟田市動物園の飼育員さんは皆さんこんな感じで、こんなに素敵な20代・30代の皆さんがいるなら、40代の私はもう引退してもいいのでは?!と、本気で思ったほどです♪でも本当に、ここの方たちが、日本の動物施設を変えていってくれると思っています♪静かに一番すごい、椎原園長さんとともに♪