ZOO AQUA STORY☆ by つまき♪
第4回ー2 大牟田市動物園 「ライオン班の仕事で見るこの園のすごさ」:ライオンさん宅の掃除♪

ライオンさんが運動場に出たあとは、寝室の掃除です♪伴さんと小野さん、それぞれが自分にできることに自発的に取り掛かって、仕事がどんどん進んでいく様子が素敵でした♪
ちなみに奥 が伴さんで、手前が小野さんです♪伴さんは関東から、小野さんは地元から、この園にやってきました♪
熱心な二人が笑顔でバリバリと仕事をする姿、本当に感動的です♪

ライオンさんは2名いるので、寝室も2つ。階段も丁寧に掃除します。
右の伴さんがデッキブラシで磨いているのは、板で作った寝台です♪コンクリは固くて冷たくて体温を奪うので、板の寝台が有効なのです♪
実際、ライオンさんたちは毎晩この上で寝ているそうですよ♪
毎日丁寧に磨き、立てかけて乾燥。夕方までには乾きます。

見ているこちらがハラハラするような場所に登って、小野さんは何をしているかと言えば・・・
小野さんの奥に丸太が見えますか?これの上にお肉を乗せておくと、夕方に寝室に帰ってきたライオンさんがジャンプしてお肉をゲットするのです♪
ほんの一瞬ですが、「筋肉を使って自分でお肉を獲得する」という行動があるのとないのとでは、心身の刺激や健康に大きな違いがあると思います♪
その準備のために、お肉を乗せる部分(丸太のてっぺん)を、洗っているところです♪

寝室の壁も掃除します♪寝室は、なぜかおざなりにされがちですが、実は大変に重要な場所です。なぜなら、毎日長時間をここで過ごすからです。
閉園時に戻って来てから翌朝に運動場に出るまで、だいたいどの園でも17時~翌9時として、実に16時間です!
もし自分だったら?と想像してみてください。固くて冷たいコンクリしかない狭い部屋で、しかも汚かったら、本当にイヤですよね?心身の健康にダイレクトに影響が出ると思います。
このように、寝室ひとつとっても、改善の余地のない園館は存在しないでしょう。それくらい、動物に人の手の中で暮らしてもらうということは、大変に難しいことです。人間の要望でムリを受け入れてくれている動物たちのために、できることはたくさんあります。
それをひとつずつ増やして真摯に毎日行動に移しているところが、大牟田市動物園の素敵なところです♪

鉄柵の部分も丁寧にデッキブラシで磨きます!細い棒をタテにこすって磨く動作は、実際にやってみるとかなりキツいと思います。
でもこうした努力の効果で、必要以上の匂いはしません♪よく「動物園=くさい」というイメージを持たれますが、動物は本来は広大な野山で暮らしているのですから、くさい場所で生きているのではありません(自分のなわばりを確認するための、におい活用もありますが)。
しかも動物は人間より嗅覚が鋭い場合も多いので、清潔さが生むさわやかな空気、とっても大事だと思います♪

デッキブラシでゴシゴシ磨いたあと、水切りもします。この、力を込めて手前に引く動作も、結構大変だと思うのです。
でもこれをしておくと、ライオンさんが寝室に帰ってくるまでに乾燥して、気持ちのいい空間になるのです♪

板で作った寝台も水切り♪木材なので乾きにくそうですが、案外きっちり乾くそうです♪
飼育員さんの仕事は、本当に掃除が多いなぁ!と、取材するたび感服します。こうした仕事を、毎日誠実に行えるかどうかが、飼育員さんという職業の向き不向きポイントの1つだと思います。

最後に道具や容器を洗います♪飼育員さんは水仕事も本当に多くて、冬など辛くないのか心配になります。
さらに、ここまでの光景でもわかる通り、かがむ動作も多く、見ているだけで腰が痛くなりそうです。
飼育員さんは最高レベルに高度な専門職でもあるので、体だけでなく頭と心もフルに使う、大変な仕事です。
ですので、海外の園館では日本の3倍の人数(90人とか!)の飼育員さんが働いている場合もあります。
海外の園館に比べて規模が小さくても、動物に人工施設内で暮らしてもらう大変さはさほど変わらないので、日本の熱心な飼育員さんは、何倍もがんばっているのです。
ぜひ、「飼育員さんはあと3倍の人数必要」と、ことあるごとに誰かに伝えて、そういう人員体制づくりを応援してください♪